RACコード(らっくこーど)とは、数字とアルファベットを組み合わせた記号で、農薬を作用機構(効き方)ごとに分類したもの。同じ農薬を繰り返し使うと害虫や病原菌、雑草に抵抗性(耐性)がついてしまうが、異なるコードの農薬を順番に使えば、その心配がグッと減らせる。新規剤の登場が年々減りつつある今、RACコードを活用したローテーション防除が全国に広がっている。今回はこれまでの『現代農業』の記事から農家の実践例をピックアップして紹介します。
※殺虫剤はIRAC(アイラック)、殺菌剤はFRAC(エフラック)、除草剤はHRAC(エイチラック)、でそれぞれ分類されている
RACコード入りのオリジナル農薬表が仲間にも好評
『現代農業』2019年6月号 201~204ページ
コナジラミに困っていたトマト農家の本多さん。その年に使った殺虫剤のRACコードと順番を確認してみると、ネオニコチノイド系(IRAC:4A)を連発していたことが発覚!そこで自らRACコード入りの農薬表をつくり、同じ系統の薬剤を連用しないよう徹底。コナジラミ防除に手応えを感じられるようになったそうです。オリジナル農薬表は勉強会の仲間にも大好評とのこと。
あわせて読みたい
・RACコード Q&A 『現代農業』2019年6月号 206~209ページ
・Q&A RACコードで殺虫剤の分類名人になる! 『現代農業』2021年6月号 50~57ページ
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ルーラル電子図書館の登録農薬情報では、薬剤ごとにRACコードが表示されます。ぜひご活用ください。
また雑誌公式サイト『現代農業WEB』では、見た目がわかりやすくデザインされたRACコードの画像をPDFデータで提供中です。農薬ボトルなどに貼る「ラベル」として使うのがオススメ。下記ページよりアンケートにお答えいただくと無料でダウンロードできます。ぜひご利用ください。
『現代農業WEB』RACコード一覧&ラベル ダウンロード用ページ
2023/6/20