カーネーションづくり新時代―日没加温,染め花,ネイティブフラワー

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『農業技術大系 花卉編 追録第24号』をアップしました。
カーネーションといえば以前は母の日中心の需要でしたが、近年は普段づかいの花として認知され、産地リレーによって一年中出荷されています。今回は、周年で高品質化を図り、高収益を得るための最新の研究と全国の農家実践を集めました。
カーネーション栽培の課題は冬期の暖房代です。栽培温度が低くなると生育の遅れ、茎の強度低下、発色不良の原因となりますが、高温管理は経営を圧迫します。そこで近年注目されているのが日没加温技術です(写真1)。
今回は、カーネーションのほか、生花店や農家が「染め花」をつくるための技術(写真2)や、ドライフラワーや鉢もので人気の南半球原産「ネイティブフラワー」の概要と生産(写真3)、沖縄県のトルコギキョウ生産も収録しました。

写真1 カーネーションの日没加温のようす 夜温を17~21時の4時間のみを17度に上げることで1株当たりの本数が増え、品質も上がる。左のEOD区(日没加温)のほうが右の慣行区よりも側枝の伸長・花芽発達の速度が速い。
写真2 切り花着色剤の利用法 バラの花茎の先端を分割し、異なる色を吸わせることで多色に染めることもできる。
写真3 愛知県・渡会卓也さんがつくったネイティブフラワー専用乾燥機(左)とその内部(右) 草姿のバランスが悪く出荷できなかった鉢ものは、ドライフラワーに加工して販売している。

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2022/07/04