サツマイモ産地は今――加工をめぐる最新情報を収録

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『農業技術大系作物編 追録43号』をアップしました。近頃は、どこのスーパーに行っても(なかにはコンビニでも)、焼きたてのサツマイモが売られるようになりました。スイーツを含めて加工利用が伸びているようです。今回は、そんな加工をめぐるサツマイモ産地(北海道、茨城、鹿児島、沖縄)の最新情報を収録しました。

写真1 自走式機械に乗った挿し苗
写真1 自走式機械に乗った挿し苗

茨城県のJAなめがたしおさいなめがた地域センター甘藷部会連絡会は、「スーパー店舗内焼きいも販売」という新しい販売スタイルを仲卸業者と小売店とともに開拓した産地です。産地では苗はほとんど手挿しですが,自走式機械に乗った挿し苗(写真1)も行なわれています。早掘りの作型では晩霜害回避のために行なわれる”もぐら植え”(写真2)と呼ばれる植え付け方法が考案されています。

写真2 モグラ植え
写真2 モグラ植え

鹿児島県西之表市の有限会社西田農産は、炭火焼きによる冷凍焼きいも加工で安納いもブランドを確立した経営として知られています。産地に広がる基腐病と向き合いながら、焼きいものペースト加工などに励んでいます(写真3)。

写真3 西田農産の焼きいもペースト加工工程
写真3 西田農産の焼きいもペースト加工工程

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