「みどり戦略」に もの申す
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このたびルーラル電子図書館に『季刊地域』の№.46(2021年 夏号)が収録された。そのなかのひとつ「もの申す」コーナーでは、農林水産省の「みどりの食料システム戦略」について、6人の研究者や農家のコメントを読むことができる。
期待、違和感、懸念、そして注文など意見は様々だが、共通しているのは農家目線と地域視点。そこから「みどり戦略」を見たときに、どのような問題点や課題があるのか。そしてどのような方向を目指すべきか。地に足の着いた議論を通じて、「みどり戦略」に対する知見が深められる内容となっている。
ぜひご一読を!
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「みどりの食料システム戦略」への期待と注文
鈴木宣弘(東京大学)
「みどりの食料システム戦略」に有機農家の参加を、技術の評価を
松平尚也(耕し歌ふぁーむ)
1974年京都生まれ。耕し歌ふぁーむで米や伝統野菜をつくる有機農家。日本有機農業学会会員。京都大学農学研究科博士後期課程で小農や有機農業について研究も行なう。
農業に工業のような技術革新はできない
林重孝(千葉県佐倉市)
1954年千葉県生まれ。2.4haの畑で野菜を中心に小麦、大麦、ダイズ、アズキなどの穀類、クリ、キウイフルーツ、ギンナンの果樹など合計80品目を栽培。ニワトリ150羽を平飼い。日本有機農業研究会副理事長。
国はとんでもないことを言い出した
木村節郎(山口県田布施町)
1957年山口県生まれ。約6haの水田で化学肥料も化学農薬も使わない米づくり。有機農業を志す地域の新規就農者の世話も焼く。
「みどり戦略」に向けて農家が磨くべきこと
横田修一(茨城県龍ケ崎市)
1976年茨城県生まれ。有限会社横田農場 代表取締役。イネの作付面積164ha、10品種を社長の横田さん含め9人で栽培。
地域の農地・景観を守る視点はあるのか
菅野正寿(福島県二本松市)
1958年福島県生まれ。「遊雲の里ファーム」で3.5haの米づくりのほか、多品目の野菜づくり。NPO法人ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会初代理事長。
以上『季刊地域』№.46(2021年 夏号)より
2021/9/9