「大雪で育苗用のハウスが潰れてしまった。今年のイネは露地プールで育苗するしかない!なにかいい記事はないか」。1月13日、『現代農業』編集部に秋田県の農家から問い合わせの電話が入った。日本海側を中心に続く雪害で、同じような被害に遭われた方は多いのではないだろうか。だんだんとイネの育苗シーズンが近づいてくるが、今からハウスを建て直すのは難しい……。
そこで今回は、電子図書館に収録されている「イネの露地プール育苗」に関する記事やビデオをご紹介。寒地でもハウスなしで健苗がつくれて、管理作業も簡単という小力技術だ。今年初めて取り組む方も、すでに実践している方もなにかヒントになるはず。ぜひご覧あれ。
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◆そもそも露地プール育苗ってなに?
木枠とハウスの古ビニールなどで水をためられるプールをつくり、その中で育苗するのが「プール育苗」。水の中は外気より温かいので、育苗ハウス内でやるときは、夜間もサイドビニールを開けっ放しでいい。だったらいっそのこと、ハウスなしの露地状態でもできるのでは?ということで始まったのが「露地プール育苗」。かん水作業も必要ないし、水の保温力を最大限に活かした低コスト小力技術だ。
- 「用語集」の解説もあわせてご覧ください。→ プール育苗・露地プール育苗
◆実際にやるにはどうしたらいい?農家の実践を知りたい方は現代農業から
- 露地プール育苗の基本ポイントがわかる! → 新潟発の大ブーム!? 露地プール育苗 (現代農業2008年4月号)
- 豪雪寒冷地帯でも成功!ガッチリしたいい苗ができた → 青森でも露地プール育苗(現代農業2018年4月号)
- こんなところでも育苗できる!? 福井県の事例 → 駐車場で露地プール 「陸プール」だと運動靴で作業できる!(現代農業2018年4月号)
◆作業のやり方を実際に見てみたい!という方はビデオコーナーから
かまくらで有名な寒冷地の秋田県横手市で、露地プール育苗を10年以上続ける山石秀悦さん。そのプールづくりと管理法を紹介。(16分51秒)
◆オススメの書籍
東北から九州まで各地の事例といっしょに、太陽熱と水の力を利用した健苗づくりのコツをわかりやすく解説
稲作農家の必携品。低コスト・高品質・増収のための基礎はもちろん、新技術も詳しく解説。福島県での露地プール育苗の実践例を掲載。
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2021/1/18