モモの病害虫を全面更新! サツマイモの基腐病など新病害虫を収録

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『病害虫・雑草データベース』を更新しました。今回の大きな目玉は、モモの病気・害虫です。近年のモモ出荷量減少の主因である、せん孔細菌病をはじめ、炭疽病、うどんこ病、果実赤点病、モモシンクイガ、ナシヒメシンクイ、モモハモグリガ、カイガラムシ類、ハダニ類、クビアカツヤカミキリなどの主要種からマイナー病害虫まで47種をすべて更新。新病害の胴枯細菌病、くもの巣病(写真1)、未掲載害虫のナシマルカイガラムシ、コガネムシ類も新規収録しました。

写真1 モモの新病害、くもの巣病による葉の枯死症状:葉全体が侵され枯死し,蔓延した菌糸とともに枝に付着する。落葉は生じない。(髙田真理)
写真1 モモの新病害、くもの巣病による葉の枯死症状
葉全体が侵され枯死し,蔓延した菌糸とともに枝に付着する。落葉は生じない。(髙田真理)

このほか、サツマイモ基腐病(写真2)、ビワキジラミ、スモモミハバチという、産地を脅かす新病害虫3種を新規収録しました。いずれも診断と対策に役立つ最新情報が盛りだくさんです。

写真2 サツマイモ基腐病の特徴的な症状
地下の茎および藷梗の黒変,いものなり首側からの腐敗。(小林有紀)

また、重要病害虫として、男爵・メークイン減収要因であるジャガイモシストセンチュウ(写真3)、ダイズ多収阻害要因である黒根腐病、耐性菌が問題となったリンゴ黒星病も更新しました。

写真3 ジャガイモの根表面のジャガイモシストセンチュウ雌成虫:直径約0.6mm,黄色球形の雌成虫が頭部を根に突き刺して寄生する様子。(奈良部 孝)
写真3 ジャガイモの根表面のジャガイモシストセンチュウ雌成虫
直径約0.6mm,黄色球形の雌成虫が頭部を根に突き刺して寄生する様子。(奈良部 孝)

ぜひご活用ください。

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2022/07/26