果実の糖度がきわめて低く,酸は高く,触ると軟らかく,産地で「コンニャク症」「味なし果」とも呼ばれる果実軟化症。今回収録された果樹編『追録35号』では‘せとか’の果実軟化症の発生メカニズムと日当たり改善,適正着果などの対策を紹介。ほかのカンキツでもとくにハウス栽培では気づかずに発生している可能性がある。中晩柑の生産者はとくに注意が必要だ。
着色期は,軟化症果を外観から判別できる最初のタイミング(左:正常果,右:軟化症果)。この時期の軟化症果は,正常果に比べて明らかに着色が遅い
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『農業技術大系』果樹編
カンキツ>基本技術編>主要中晩カンの生態と栽培技術>せとかの果実軟化症