野菜味噌は、夏にとれる野菜を多めの油で炒めてから味噌と砂糖で調味したものです。なす、いんげん、青なんばん(青唐辛子)、青じそ、にんじんと野菜がたっぷりで、青なんばんのピリッとした辛さと青じその香りがきいた甘めの味噌味はご飯にのせておいしく、おにぎりに入れたり、肉を炒めるときの味つけにも使ったりし……
夏野菜と大根の味噌漬けを刻んで混ぜた料理で、県北の飯山市や信濃町の夏の日常食です。忙しいときでも簡単につくれて、また暑くて食欲のないときでも温かいご飯や冷たいそうめんにのせるといくらでも食べられます。素材の味を生かし、また旬の食材だけでつくれるシンプルなところに先人たちの知恵が光ります。大根の味……
材料は日光市周辺で古くから栽培されている唐辛子で、出回るのは7~8月という季節限定の品種です。表面がシワシワとしており、細長く10~15㎝になります。色の青い若いうちに収穫するため、辛みも強くなくさわやかな刺激の夏の味ですが、収穫が少し遅れると赤色がかってきて、色合いはきれいでも食べると辛みが強……
長崎市の正月の重詰料理に欠かせない一品で、正月は長崎雑煮と紅さし(ひめじ)の南蛮漬けだけは必ず食べていました。師走の寒風で、ほどよいかたさとさえた紅色に干された紅さしを油で揚げ、南蛮酢に漬けます。最低10日、20日ほど漬けこむと骨までやわらかくなります。正月に1尾骨ごと頭から尻尾までよく噛んで食……