青森ではナラタケのことを「さもだし」「かっくい」などと呼びます。特有の味と香りが好まれており、加熱をするとつるりとした喉ごしになります。南部地方や津軽地方では、秋になると近くの山に行ってとったり、家族や知人からもらったりします。そうすると必ずつくるのがさもだしの塩辛です。 「塩辛」と呼ばれるのは……
秋から冬にかけて収穫した大根の保存食としてつくられたたくあんも、春になり気温が高くなると発酵が進み、味も酸っぱくなってきます。この古漬けを有効に利用するためにつくられたのが、古漬け大根の炊いたものです。発酵した古漬け大根の独特の味と風味に油が加わり、さらにピリッとした赤唐辛子の辛みで、大根の煮物……