有畜複合経営事例(有機農業)、新型フレールモアを活用した荒廃農地の再生方法

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農業技術大系・デジタル畜産編2024年版 を収録しました。

有畜複合の有機農業を営む、茨城県石岡市の宇治田一俊さんの事例を収録しました。採卵鶏700羽(ボリスブラウン)、畑1ha、水田20aの経営。宇治田さんの鶏飼育の特徴は、栄養価の高い牧草を細断して毎日豊富に給餌していること。鶏が健康に育ち、年間通じて産卵率80%を超える高い生産性を実現しています。

一年を通して新鮮な牧草をたっぷり与える(佐藤和恵撮影)

広島県三原市の養豚農家、坂本耕太郎さんの事例を収録しました。母豚4頭の繁殖肥育一貫経営で、飼料は地元の食品工場から出る副産物のみ。豚糞は田畑に還元し、米と野菜、麦、大豆を豚糞堆肥のみで栽培。地域循環型の養豚を営んでいます。
豚肉は全量直売。子豚は放牧で健康的に飼い、抗生物質を使用しないことで消費者との信頼関係を築いています。

子豚は放牧でのびのびと育てる

新型フレールモアを活用した荒廃農地の放牧地への再生方法を収録しました。
雑灌木等が侵入した荒廃農地の再生は、牛の放牧のみでは難しいものです。近年開発された新型フレールモアを使用すると、灌木も簡単に粉砕でき、短時間で大面積を再生させることができます。荒廃農地の地形に応じた機種の選び方や作業方法を紹介します。

トラクタに装着するタイプの新型フレールモア。従来の草刈り用機種とは異なり、雑灌木の除去にも利用可能

ぜひご活用ください。

2025/07/09