アスパラガスの病害虫を的確に診断&防除

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アスパラガスの病害虫
上段は左から茎枯病,斑点病,褐斑病,下段はカンザワハダニ,ハスモンヨトウ,ノハラナメクジ

 アスパラガスは端境期や高単価をねらった新しい作型も開発され,周年化が進んでいる。いっぽうで老若男女を問わず,取組みやすい品目として主産地以外での作付けも増えている。そのような中,産地を悩ます病害虫の発生・被害も変化している。
 いったん発生が広がると壊滅的な被害を受ける茎枯病は,おもに露地栽培で雨滴が病原菌を若茎頭部へ跳ね上げることで感染する。しかし,その対策として施設化を進めたため風通しが悪くなり,湿度が高くなって斑点病や褐斑病の発生も増えている。害虫も,西南暖地での雨よけ長期どり栽培で7月くらいからネギアザミウマやカンザワハダニの被害が目立っている。
 このたびルーラル電子図書館では農業総覧「診断防除編 追録第51号」「防除資材編 追録第25号」でアスパラガス病害虫の情報を大幅に更新。病気は茎枯病,褐斑病,灰色かび病,立枯病,斑点病,株腐病を改訂し,新規に軟腐病を収録。害虫はハスモンヨトウ,ハダニ類,ネギアザミウマ,オオタバコガ,ジュウシホシクビナガハムシ,ヨトウガを改訂し,新規にシロイチモジヨトウ,タバココナジラミ,カスミカメ類,ナメクジ類を収録。
 近ごろの天候不順や温暖化(夏秋の高温)に負けない,盤石なアスパラガス経営を実現していくためにも,ぜひ今回の更新情報をご活用ください。

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原産と来歴,形態と生理生態,品種特性,作型と栽培技術,病害虫・連作障害対策,加工・流通などアスパラガスの基礎情報を網羅。病害や温暖化への対応,安定多収・端境期出荷・省力技術を詳解。精農家15事例を収録。

 

 

2021/4/20