作物を選び、防除目的とする病害虫を特定したうえで、隣接作物にも登録がある農薬に絞り込む使用法ができるようになりました。作物数を10に増やしました。
1. ドリフト(飛散)による事故を減らすため、隣接作物にも登録がある農薬を選択する場合
2. 農薬購入時に複数作物に登録がある農薬を選択する場合
などに便利な、複数作物選択機能を改良しました。作物は10個まで追加できるようにしました。
作物は10まで追加できるので、直売所に出荷する作物を複数選んで、共通して使用できる農薬をあらかじめ絞り込んでおけます。これによって、圃場のレイアウトを工夫したり、リスクの少ない、安全で安心な防除が可能になります。
実際に現場では、防除を主目的にする作物と病害虫が特定したあとに、隣接作物にも登録がある農薬に絞りこんでドリフトの危険性を避け、かつ、作物別の使用方法を確認する手順が必要です。
たとえば、エダマメのマメシンクガに登録がある農薬のうち、隣接するコマツナにも登録がある農薬を選択する方法は、以下の手順です。
右上の登録農薬の確認ボタンから、登録農薬を表示したあと、コマツナを追加します。
エダマメのシンクイガの防除で、隣接するコマツナに飛散の可能性がある場合には、トレボンは使わないほうが安全なのがわかります。
共通の薬剤がわかったら、作物別に使用方法(使用回数など)が異なる場合があるので、必ず[全ての適用]から適用表を確認しましょう。
作物によって異なる成分別使用回数や同一成分の薬剤の確認までできます。
エダマメに隣接してコマツナがある場合に、病害虫は特定せず、エダマメとコマツナの両方に登録がある農薬を選択することもできます。作物は10個まで選択できます。
エダマメとコマツナで使用方法の違いをすぐに確認できます。
もし、同じ病害虫に登録がある場合には、一覧表示で使用法の差異を確認できます。
【作物追加】ボタンは、以下の画面に追加しました。
【病害虫別の適用農薬の一覧】(会員のみ)
【エダマメのマメシンクイガ】にもうひとつ作物を追加する画面へ——————–>
【作物に登録のある農薬の一覧】(会員のみ)
エダマメに【登録がある農薬の一覧】に、もうひとつ作物を追加する画面へ——>
【病害虫別農薬一覧】(追加は会員のみ)
エダマメの【病害虫雑草別農薬一覧】にもうひとつ作物を追加する画面へ——->
(共通の病害虫がある場合に表示されます)
登録農薬情報の、【作物名から探す】からひとつめの作物を選び、
【この作物に登録がある農薬】のページある、
ふたつめの作物を追加してください。
これを繰り返すことで、共通して使用できる農薬が絞り込まれます。
※北海道のように薬量の大きなタンクを利用する場合などには、複数作物に使用できる農薬をあらかじめチェックすることで、合理的な防除作業や薬剤の在庫管理ができます。
※また、直売所に出荷する作物を複数選んで、共通して使用できる農薬をあらかじめ絞り込んでおくことで、圃場のレイアウトを工夫したり、リスクの少ない、安全で安心な防除が可能になります。
病害虫の診断画面(写真)から「登録農薬の確認」をした場合でも、複数選択できます。
病害虫の診断画面から「登録農薬の確認」をした場合は、
1.登録農薬一覧の右上の【作物を追加】ボタンで、隣接作物にも登録がある農薬に絞り込む。
2.登録農薬一覧の左下の【この作物の(病気/害虫)に登録がある農薬】ボタンから再確認
※この作物の他の病害虫に登録がある農薬の確認や、作物を追加してドリフト対策ができるようになっています。