よどというのはクルメサヨリのことで、汽水湖や河川河口域で生息している、サヨリの幼魚に似た魚です。茨城県では霞ケ浦の南東岸永山から牛堀の湖岸付近の、利根川に流れこむ河口近くの地域でとれます。よどのすましは、行方《なめがた》市を中心としたその霞ケ浦湖岸の地域の料理です。日本で2番目に大きい湖の霞ケ浦……
熟す前の青いパパイヤを野菜として利用するのは、沖縄県の特徴です。夏は厳しい暑さや台風の襲来で野菜が少なくなるため、パパイヤは貴重な野菜で、パパヤーイリチーはその代表的な食べ方です。パパイヤをイリチー(炒め煮)することでしっとりした食感となり、くせのないパパイヤに豚三枚肉とかつおだしのコクが加わり……
「シリシリー」は方言でおろすまたはせん切りの意味で、その動作やすりおろすときの音からきたものともいわれています。また、おろし器、おろした物を使った料理の名前としても用いられています。 終戦後しばらくは、トタンや大きめの缶の蓋に釘で穴をあけ、それを使ってにんじんをおろした時期もあったといいます。昭……