なすの和え物はお盆の料理としてつくられることが多く、山椒和えも奈良市では盂蘭盆会《うらぼんえ》の2日目にお供えする料理の一つです。仏壇の位牌の数のご先祖様に一皿一皿盛りつけてお供えし、そのお下がりをいただきます。季節の野菜を山椒の実やごまで和えた、食欲をそそる香りが印象的な夏の料理です。調味料は……




夏から秋にかけて、畑からとってきて、七輪で焼いて皮をむいて食べる焼きなすは簡単にできるので、昼ごはんや夕ごはんによく登場しました。焼きなすにしておいしいのが佐土原《さどわら》なすです。江戸時代に佐土原藩(現在の宮崎市佐土原町や新富町)を中心に栽培されてきた在来の長なすで、1980年代に市場から姿……
奥多摩地域では、夏になすがたくさんとれると干しなすをつくります。1cmほどの厚さに切りザルに並べて天日に干すと、水分の多いなすも、夏の強い日差しでカラカラに干し上がります。これを缶やビンに乾燥剤と一緒に入れて保存しておいて、冬の野菜が少ない時期に、ぬるま湯で戻して炒め煮にします。生のなすの炒め煮……