県東部の豊前《ぶぜん》の農村地域では正月のもちは、29日の9は苦につながると、12月27日か28日に臼と杵でついたものでした。つき上がったもちはまず、床飾りの鏡もちとして大事に丸めました。2臼、3臼目は鏡もちの1/4ほどの大きさのお供えもちです。10組ほどつくり、井戸や台所、子どもたちの机の上に……
松山周辺の正月料理で、だいだい酢を使ったさわやかな甘酸っぱさと鮮やかな緋色が特徴のかぶの浅漬けです。赤色が正月の縁起物として好まれます。12~1月と旬の短いかぶと、正月飾りにもするだいだいを使った地域・季節限定の料理です。正月用に漬けて1月中に食べきります。 緋のかぶは、江戸時代初期に松山藩二代……