ざくざく切った青菜を油で炒め、甘辛い味つけで炒め煮にした料理で、県全域で食べられてきました。菜っ葉類が豊富な春によく食卓に上ります。使う菜っ葉は小松菜の他、山東菜や京菜、しゃくし菜、ふだんそう、かぶの葉、大根葉などさまざまです。シンプルな味つけで、旬の菜っ葉のおいしさがそのまま感じられます。阿蘇……
県南部の三戸《さんのへ》町は昔から食用菊の産地で、なかでも鮮やかな黄色い菊「安房宮《あぼうきゅう》」の生産がさかんです。安房宮は、江戸時代に京都の公家、九条家から観賞用にもらいうけた南部藩主が、香り豊かで甘味がありおいしかったため食用として広めたといわれています。三戸では酢の物や和え物、おひたし……