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検索結果:232件のデータが見つかりました。

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    ちゃんぽんと皿うどん(長崎県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:そば・うどん・粉もの 112ページ

     ちゃんぽんと皿うどんは中国出身の陳平順《チェンビンシュン》氏が明治に創業した「四海樓《しかいろう》」でつくられたのが元祖といわれ、長崎の歴史の中では新しいものです。冬は体が温まり、夏は暑気払いにと年中食べられています。ちゃんぽんは陳平順氏が従業員や留学生のためにつくり、出前の際スープがこぼれない……

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    粕汁(大阪府)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:汁もの 22ページ

     寒さが厳しくなる季節に、体を芯から温めてくれる冬の定番料理です。具だくさんで、汁ものでもあり、野菜料理でもあるといえます。今も日常的につくられていますが、ごちそう感もあり、寒い日は粕汁があると「阿呆《あほ》の三杯汁」といわれるのを承知でおかわりをしてしまいます。夕食にたっぷりつくり、次の日の朝食……

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    八杯汁(愛知県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:汁もの 90ページ

     三方を海に囲まれている渥美半島は、大きな川がなく水源に乏しかったため、稲作にはあまり向かず、栽培するのは水不足に強い作物に限られていました。それが昭和43年に豊川用水が開通してからは、さまざまな作物がつくられるようになり、今は日本有数の生産高を誇る農業地帯となっています。八杯汁は冠婚葬祭や節目の……

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    おつけ(和歌山県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:汁もの 99ページ

     県北部の紀ノ川中流域に位置する岩出《いわで》市は、温暖な気候で、水が豊富な稲作地帯です。昔から稲刈りが終わると、そのお祝いとご苦労さんの慰労を兼ねてどじょう汁やどじょう鍋をつくり、手伝いの人や近所の人たちと食べました。 どじょうは、田んぼでつかまえます。稲刈りの1週間ほど前になると田んぼを乾かす……

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    おでん(静岡県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:魚のおかず いわし・さばなど 73ページ

     県中部で昔からなじみのおでん種といえば、黒はんぺん、すじ、ちくわです。黒はんぺんは静岡特産の練り製品で、さばやいわしを骨ごとすりつぶしてゆでたもの。すじは、かまぼこ製造の際に出た白身魚の皮や中落ちを材料とした練り製品で、緻密でしっとりとした食感と深い旨みがあります。これらいろいろな練り製品を、特……

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    関東煮(大阪府)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:肉・豆腐・麩のおかず 54ページ

     おでんは西で生まれ、東へ伝わった料理です。具材を昆布だしの中で炊いて甘味噌をつけるおでん(煮こみ田楽)が、東では醤油風味の甘辛いだしで煮こむようになったといいます。そのスタイルが西に逆輸入されて関東煮、つまり関東の煮物と呼ばれたのです。関西で定着した「関東煮」は、江戸風味の濃口醤油のだしではなく……

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    高野豆腐粉と野菜の煮物(兵庫県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:肉・豆腐・麩のおかず 100ページ

     県のほぼ中央部に位置し、山々に囲まれた多可《たか》町は、昭和30年から40年頃までは天然の寒冷な気候を利用して高野豆腐(凍り豆腐)や凍りこんにゃくの製造がさかんでした。豆腐は一晩で凍らせた後、解凍し乾燥するのですが、そのために板にのせた豆腐が田んぼに並ぶ光景は冬の風物詩でした。冬季には但馬から豆……

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    味噌おでん(愛知県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:野菜のおかず 秋から冬 13ページ

     名古屋でおでんというと、一般的に味噌だれをかけた味噌おでんをいい、市民に広く親しまれています。一年中食べますが、とくに冬によくつくります。醤油味のだし汁で煮たおでんは「関東煮《かんとうに》」と呼び、味噌おでんと区別しています。 家庭によって食材が多少異なりますが、大根やにんじんなどの根菜類や里芋……

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    おでん(しょうが醤油)(兵庫県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:野菜のおかず 秋から冬 14ページ

     県南西部の主要都市、姫路市の周辺では、おでんには「しょうが醤油」を添えます。だしのよくしみた大根とさわやかなしょうが醤油の組み合わせは食べやすく、つい箸が進み、体が芯から温まります。 この食べ方は地元では当然と思ってきたのですが、じつは中播磨のごく限られた地域での食べ方でした。しょうが産地だった……

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    かんぴょうの煮しめ(山口県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:野菜のおかず 秋から冬 31ページ

     料理名の「かんぴょう」は干し大根のことです。この煮しめはかんぴょうと根菜類と油揚げやちくわを煮たおかずで、干し大根のかんぴょうは厚みがあって歯ごたえがよく、甘さもあり煮しめの味に深みを与えています。かんぴょうだけで煮しめることもあります。 ユウガオからつくるかんぴょうも巻きずしや昆布巻きに使いま……

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    こづゆ(福島県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:野菜のおかず 秋から冬 68ページ

     こづゆは会津地方の代表的な郷土料理で、冠婚葬祭やハレの日の料理には必ず添えられます。山のもの(きくらげ、しいたけ)、里のもの(里芋、にんじんなど)、海のもの(貝柱)を小さめに切りそろえ、貝柱のだしがきいた薄味仕立ての汁煮物です。材料やその数は地域や家庭によって異なります。 西会津町のこづゆは豆腐……

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    のっぺい汁(三重県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:野菜のおかず 秋から冬 70ページ

     名張《なばり》市は県の北西部に位置し、伊賀盆地にあります。伊賀圏域の農業は稲作を主体に裏作の麦を補助とし、自給的な野菜栽培を柱として経営してきました。 のっぺいは、冬になると名張地区のどの家庭でも食べられます。各家庭で味つけは違いますが、だしのきいた薄味でたっぷりの野菜を煮たのっぺいは、冷えた体……

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    はまぐり雑煮(兵庫県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:年取りと正月の料理 26ページ

     宍粟《しそう》市千種《ちくさ》町は中国山地の標高千メートル級の山々に囲まれた、89%が山地の豪雪地帯です。その山奥だからこそ、正月だからこそ食べる「はまぐり雑煮」です。お年寄りは、「はまぐり雑煮はおいしいでぇ。今度お雑煮にはまぐり入れてみぃ」と口々に話してくれます。今も年末には地域の商店にはまぐ……

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    雑煮(熊本県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:年取りと正月の料理 44ページ

     熊本の雑煮に共通しているのは、醤油仕立てで丸もちが使われることです。具は大根、にんじん、里芋、椎茸、ごぼう、京菜、昆布、するめなどがよく使われ、縁起のよいように丸く切ります。これにちくわ、かまぼこ、焼き豆腐などが加わります。30㎝もの長さになり、長寿を願う縁起物とされる伝統野菜の水前寺もやしを入……

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    つぼ(北海道)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:年取りと正月の料理 106ページ

     つぼっことも呼ばれ、塩くじらと山菜でつくるくじら汁と並び、道南・松前町の伝統的な年取り料理のひとつです。野菜、じゃがいも、豆腐、椎茸、たこ、あるいは、ほっけでつくったかまぼこや鮭、ごっこ(ホテイウオ)など地元でとれた山海の材料をすべてさいの目に切りそろえ、大きな鍋で煮て、年取りから三が日まで毎日……

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    わりご弁当(香川県・肥土山農村歌舞伎)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:四季の行事食 30ページ

     小豆島の土庄町《とのしょうちょう》では5月に肥土山農村歌舞伎、小豆島町の中山地区では10月に中山農村歌舞伎が行なわれ、また池田地区の亀山八幡の秋祭りでは太鼓が奉納されます。この歌舞伎や祭りの見物の際に食べられているのがわりご弁当です。 小豆島は昔から歌舞伎がさかんで、かつて島内に30もの舞台があ……

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    札幌まつりの料理(北海道)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:四季の行事食 38ページ

     札幌まつりは明治のはじめから続く北海道神宮例祭のことで、毎年6月14日から16日に行なわれます。本格的な初夏の訪れを告げる行事でもあり、札幌市民最大の祭りとして親しまれてきました。 北海道神宮のお参り、山車《だし》の見物、中島公園の露店と楽しみが多い祭りですが、15日の例祭の日に家族で食べるごち……

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    つぼん汁(熊本県・秋祭り)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:四季の行事食 66ページ

     県南部の人吉・球磨《くま》では、地域ごとに親しまれている神社があり、多良木町の天満宮なら「天神さん」、湯前町の里宮神社なら「里宮さん」と呼ばれます。各神社の秋祭りのごちそうに決まって出されるのがつぼん汁です。里芋やにんじん、ごぼう、鶏肉や焼き豆腐などを小さく切って煮た具だくさんの汁もので、食べる……

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    ざく煮(群馬県・えびす講)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:四季の行事食 67ページ

     えびす講や節分などにつくる祝いの汁で、大根、にんじん、ごぼう、里芋などを大きく切り、昆布だしで煮こんで汁とともにいただきます。じっくりと煮た根菜のおいしさが溶けこんだ濁りのない汁は、寒い季節のごちそうです。 えびす講の日には「今日はおざく煮よ」と祝い膳がつくられます。新米を炊き、ざく煮、尾頭つき……

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    えびす講料理(神奈川県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:四季の行事食 68ページ

     平野部で水田が広がる伊勢原市小稲葉《こいなば》では、11月20日はえびす講です。1月から働きに出ていた恵比寿様と大黒様が家に戻られる日なので、2人分の料理やお酒を床の間に用意し、この一年に感謝し、来年の豊穣と繁栄を願います。 お供えするのは赤飯とけんちん汁、尾頭つきの魚、なます、煮しめ、煮豆、み……

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    干し魚入りの煮しめ(岩手県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:四季の行事食 88ページ

     煮しめは県全域でつくられる行事食で、大晦日の祝い膳をはじめ節句、冠婚葬祭などに欠かせません。用いる食材が地域の特徴を表しており、秋田との県境の山間部ではぜんまいの一本煮、凍《し》み大根、身欠きにしんなどを使うのに対して、三陸沿岸の大船渡では干し魚が入ります。うま味が強いのでだし汁を使わなくても風……

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    あいまぜ(三重県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:四季の行事食 97ページ

     非時《ひじ》(会葬者に出す食事、おしのぎ)の際、近所の人たちが集まり、大量の料理を一度につくり、来客に出すという風習を象徴する料理です。手に入りにくくなった氷こんにゃく以外、特別な材料は使いません。すべての食材を個々にゆで、さらに煮合わせ、合わせ酢で和えるため、衛生的で大量調理に適し、日持ちがし……

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