ナガイモ・ブロッコリーの基本技術、ピーマン・ダイコン・サトイモの新技術を収録

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『農業技術大系野菜編 追録第47号』をアップしました。
ナガイモは、躍進著しい最大産地・北海道の基本技術や十勝川西長いも生産組合の生産者事例(写真1)、もう一つの主産県である青森県の基本技術と生産者事例を収め、イチョウイモ栽培、ツクネイモ栽培、ジネンジョのパイプ栽培の基本技術も収録しました。

写真1 北海道帯広市・小泉裕亮さんのナガイモ収穫

ブロッコリーは、主要4作型の基本技術のほか、2花蕾どり増収技術(L字仕立て、V字仕立て)を収録しました。L字仕立ては頂花蕾を収穫後、4~5月の端境期に側花蕾を収穫(春どり、収穫個数70%増)。V字仕立て(写真2)は頂芽を摘心して2本の側枝から側花蕾を2個収穫(秋冬どり、収穫個数60%増)。

写真2 ブロッコリーのV字仕立て。葉を取り除いてある

ピーマンは、台木用品種の最新知見、品質と収量を向上させつつ化学肥料を減らせる日射制御型拍動自動灌水(写真3)を収録しました。

写真3 日射制御型拍動自動灌水装置の設置例

ダイコンは、べたがけによる春どりの省力生産(トンネル不要)と冬どりの寒害低減、臭いや黄変が生じない加工・業務用新品種(写真4)を紹介しました。サトイモは、高収益が期待できる栃木県の機械化一貫体系による湛水栽培を収録しました。

写真4 臭いや黄変が生じないダイコン品種、悠白(左)、サラホワイト(右)

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