県南東部に位置する赤磐《あかいわ》市では、かつてはゆうがおを栽培してかんぴょうをつくっていました。夏、収穫したゆうがおをむいていくと、最後に芯(わた)が残ります。種をはずして切って煮ると、甘味の濃い煮汁がたっぷり出てきて、ふわふわでとろけるようにやわらかくなります。ゆうがおを余すことなく使い切る……