高知県では、肉と野菜を砂糖と醤油で甘辛く焼きつけた料理をすき焼きと呼びます。昔は地元の赤牛《あかうし》に限らず、猟でとれたうさぎ、きじなどでつくりました。青ねぎか葉にんにくをたっぷり入れるのが高知流。葉にんにくは球ではなく葉を食べる品種で、冬のすき焼きに欠かせないという人もいます。 昭和30年代……
行者にんにくは北海道の春の山菜を代表する食材です。にんにくのような独特の香りがあり、滋養強壮の効果があるともいわれ、卵とじやおひたし、炒め物、また、醤油漬けなどにして昔から親しまれてきました。 襟裳《えりも》岬の北東部にある十勝地方でも知人や親戚などからもらうことが多く、毎年楽しみにしていたそう……