『農業技術大系』果樹編 第6巻 技+80の4~技+80の19(ページ数:16)
I 苗木の生産
開始ページ: 技+80の4
執筆者: 谷口充
執筆者所属: 和歌山県立南部高等学校
備 考: 執筆年 1996年
記事ID: k11602zz
見出し
1.ウメ栽培における苗木の重要性-低収量の原因は何か ・・・〔1〕
(1)低収量樹の樹相展開
(2)低収量の原因は台木にある ・・・〔2〕
(3)低収量樹は根部も貧弱 ・・・〔3〕
(4)健康で活力の高い高収量樹の根
2.台木用種子の経歴と収量性 ・・・〔5〕
(1)受粉樹と隣接する枝の種子なら多収
(2)ウメでも自家結実はかなり多い
(3)実生台木は完全交配種子を厳選 ・・・〔6〕
3.実生台木の育成と選抜 ・・・〔7〕
(1) 種子の確保
種子の採取
台木種子に使えない品種もある
種子の貯蔵
(2) 播種
(3) 実生台木の選抜について ・・・〔8〕
枝が少なく発芽の遅い実生は低収量樹になる
小枝が多く根量が多ければ高収量樹を約束
(4) 苗床への植付けと選抜
植付け時の選抜
秋接ぎ前に小枝の少ないものを淘汰(3次選抜) ・・・〔9〕
秋接ぎ後,翌春も発芽の遅いものは惜しみなく淘汰(4次選抜)
4.接ぎ木とその後の管理 ・・・〔10〕
(1) 接ぎ木の方法
接ぎ木前の準備
品種の正しい優良穂木の確保
秋接ぎの方法 ・・・〔11〕
春接ぎの方法
(2) 芽かきと誘引
(3) 台木部の切除
(4) 病害虫防除 ・・・〔12〕
(5) 肥培管理 ・・・〔13〕
5.緑枝取り木による自根苗の育成
(1) 緑枝取り木苗の利点
(2) 取り木の時期
(3) 緑枝取り木の方法 ・・・〔15〕
環状剥皮法
針金によるリンキング法
発根促進剤の利用
培地でくるみフィルムで被覆
ハトロン紙の傘で日焼け防止
発根後の切離し
(4) 取り木苗の植付けと管理 ・・・〔16〕
培地をつけたまま熟畑に定植
深めに植え付ける
乾燥に注意しながら2か月に1回の追肥
キャプション
第1図 高収量樹と低収量樹の枝のちがい
キーワード:南高\小梅\中果枝\短果枝\長果枝\発育枝
第1表 ウメの高収量樹と低収量樹の枝条の形成数とその割合(1989.1)
キーワード:小ウメ(甲州最小)\南高\長梢枝\中果枝\短果枝
第2表 高収量樹と低収量樹のちがい
キーワード:開花期\第一生理落果\新梢発芽伸長\第二生理落果\果実肥大\徒長枝の発生\8月ごろの葉色\落葉の早晩\収穫期\収量
第2図 高収量樹と低収量樹への交配用品種(小梅)を高接ぎした枝の状態
キーワード:短果枝\中果枝
第3図 高収量樹と低収量樹の根量と枝量の比較
第4図 南高梅の高収量樹と低収量樹の根群の垂直分布(10年生樹)
キーワード:重量\重量比
第5図 高収量樹と低収量樹の幹
第6図 腋芽の出ているAが優良実生。Bの腋芽の出ない実生は淘汰する
第7図(1) 低収量樹(南高)の生育
第7図(2) 高収量樹の生育
第8図 台木用種子は受粉樹と隣接する交配確率の高い樹から採種する
キーワード:南高\改良内田
第3表 ウメの品種による実生獲得率と生育特性
キーワード:小梅(白玉)\南高\古城\皆平早生\改良内田
第9図 種子準備と貯蔵(7月下旬)
第10図 播種(1年目,11月下旬~12月下旬)
第11図 実生台木のよしあし。枝の出方と根張り(実生1年目)
キーワード:高収量樹\小枝\根\低収量樹
第12図 実生台木のよしあし。発芽の早晩(実生2年目,3月中旬)
キーワード:高収量樹\低収量樹
第13図 腋芽の出ているAが優良実生。Bの腋目の出ない実生は淘汰する
第14図 苗床への植付け(2年目,4月上・中旬)
第15図 実生台木3次選抜後,地際から小枝が多く発生している優良実生(9月下旬)
第16図 接ぎ木(2年目,8月中・下旬)の準備
第17図 接ぎ木作業がしやすいように地際から15cm程度横枝をきれいに除去する
第18図 接ぎ木の手順
キーワード:たて芽接ぎ\そぎ芽接ぎ\二芽腹接ぎ
第19図(1) 台木部の剪除と断根(3年目,3月中・下旬)
第19図(2) 接ぎ木直後に断根を行なうと細根が多くなる(1年生苗)
第20図 接ぎ芽の伸長とともに台部の不定芽や腋芽は早めに摘芽して接ぎ芽の生長を助ける
第21図 実生台木の育苗手順と選抜
第22図(1) 1年生の取り木苗
第22図(2) 取り木苗1年生と実生台木に接ぎ木して育てた2年生苗との比較
第23図(1) 緑枝取り木(初夏取り)
第23図(2) 初夏取りは日射が強いのでハトロン紙で傘状の日除けを行なう
第24図 緑枝取り木の実際
第25図 切離しと苗畑への植付け(11月上・中旬)
第26図 取り木苗の植付け後は蒸散抑制剤を散布しておくとよい
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