『農業技術大系』作物編 第3巻 栃木・舘野+1~栃木・舘野+8(ページ数:8)

イネ=精農家の技術>本田編>独特な発想の技術体系

雑草の緑肥活用,成苗利用,3回代かきによる水稲有機栽培 雑草の緑肥利用により,育苗以外は完全無施肥での稲作を実現。種モミの浸漬後の低温貯蔵と堆肥を使った床土による健全な成苗の育成。深水での3回代かきで雑草が生えにくい土壌構造づくり 栃木県下都賀郡野木町 舘野廣幸(舘野かえる農場)

開始ページ: 栃木・舘野+1

執筆者: 舘野廣幸

執筆者所属: NPO法人民間稲作研究所舘野かえる農場

備 考: 執筆年 2024年

記事ID: s463001z

見出し

 〈雑草という生き物を生かす有機稲作〉・・・〔1〕
 〈休閑期に生える雑草を緑肥利用する〉
 1.雑草を「宝」ととらえる
 2.冬季間になるべく雑草を生やす・・・〔2〕
 〈有機稲作に不可欠な成苗育苗〉
 1.「成苗植え」の利点
 2.浸漬後の低温貯蔵で丈夫な苗
 3.床土も生育を左右する・・・〔3〕
 4.育苗中は水で保温
 5.成苗はさまざまな抑草技術を可能にする・・・〔4〕
 〈3回代かきで雑草が生えない土壌構造をつくる〉
 1.田植えは5月下旬以降に
 2.代かきの役割と雑草の発生
 3.代かきは3回が基本・・・〔5〕
 4.代かき時は深水で
 〈種子雑草抑制のメカニズム〉・・・〔6〕
 1.多くの雑草は光に反応して発芽
 2.混濁水と深水で光を弱めて発芽抑制
 3.種子を埋没させるトロトロ層の形成
 4.ヒエの抑制に有効な深水管理・・・〔7〕
 〈球根性雑草の性質を知る〉
 1.やっかいな球根性雑草
 2.乾燥と寒さとチッソに弱い球根性雑草・・・〔8〕
 〈雑草が土を豊かにする〉

キャプション

経営の概要
第1図 舘野かえる農場の有機稲作
第2図 雑草(スズメノテッポウ)を生やした圃場
第3図 自然の気候での育苗
第4図 完成したポット成苗(約5~6葉苗)
第5図 1回目の代かき(雑草のすき込み)
第6図 深水で行なう2回目の代かき
第7図 2回目代かきはたっぷりの水でトロトロ層をつくる
第8図 トロトロ層(左,写真提供:川俣文人)とトロトロ層による雑草の抑制
第9図 田植え後は深水管理を2週間続ける(栽植密度は40~45株/坪)
第10図 収穫期をむかえたコシヒカリ

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