『農業技術大系』果樹編 第1-1巻 愛媛・菊池+1~愛媛・菊池+11(ページ数:11)

カンキツ>精農家のカンキツ栽培技術

〈温州ミカン,甘平ほか〉半樹別交互結実栽培 土壌微生物を意識した発酵鶏糞+魚肥施肥で,省力安定の有機栽培 愛媛県八幡浜市 菊池正晴

開始ページ: 愛媛・菊池+1

執筆者: 菊池泰志

執筆者所属: 元愛媛県南予地方局八幡浜支局地域農業育成室

備 考: 執筆年 2024年

記事ID: k391107z

見出し

〈地域の概況とミカン産地の動向〉・・・〔1〕
 1.岬十三里と銘柄産地
 2.耕して天に至る段々畑とスプリンクラー営農・・・〔2〕
 3.地域の生産動向・環境条件
   (1)五つの太陽とミカン産地
   (2)スプリンクラー営農と高品質化
   (3)品種のデパート・・・〔3〕
〈経営の特徴〉
 1.有機栽培を始めるまでの歩み
 2.現在の経営・販売状況
   (1)園地状況と栽培品目
   (2)生協,学校給食会,宅配大手などに販売,ジュース加工も・・・〔4〕
〈技術の特徴(連年安定生産,省力・軽労働化作戦)〉
 1.愛媛4品種の導入―高付加価値栽培
 2.新植・改植園地への植栽
 3.半樹別交互結実方式(夏枝利用型)の導入・・・〔5〕
   (1)どのような栽培か
   (2)結果母枝が夏枝主体
   (3)省力・高品質生産が魅力・・・〔6〕
   (4)樹を半分ずつ剪定
   (5)母枝は5芽で切り返し,春枝+夏枝を発生させる
   (6)剪定労力は3~5分/樹,1人で10a/日・・・〔7〕
 4.中晩カン類には上部剪定を導入・・・〔8〕
 5.土つくりと除草対策,鳥獣害対策
   (1)土壌微生物の餌として発酵鶏糞と魚肥を施用
   (2)シロクローバー草生と電気柵
 6.年1回散布で慣行栽培並みの外観に・・・〔9〕
   (1)ミカンサビダニ発生園にイオウフロアブルの補正散布
   (2)通常はボルドー+マシン油混用散布1回のみ
 7.省力・軽労働化のために機械化へ・・・〔10〕
〈今後の課題〉・・・〔11〕
 1.タイミングを見る目と観察力・栽培のマニュアル化
 2.キウイフルーツも有機栽培

キャプション

経営の概要
第1図 急斜面を切り開き,石垣を積み上げ築かれた段々畑
第2図 南予用水事業で導入されたスプリンクラー。多目的に活躍している
第3図 海岸から約2km内陸に入った標高80~250mにある菊池氏の園地
第4図 愛媛県育成の戦略品種「紅まどんな」
第5図 年間の生育と作業
第6図 半樹別交互結実方式(夏枝利用型)で栽培している温州ミカン
第7図 左側半分は今年成らせる部分,右側半分(青シートがある側)は剪定後の状態。第1亜主枝はコンパクトにして母枝を少なくする
第8図 一番上に着生している強い母枝を1本だけ残し,5芽ぐらいで切る
第9図 残した一番上の母枝の先端から強い春枝+夏枝が1~2本発生し,下から春枝が発生する
第10図 立っていた枝が果実の重みで垂れ,高いところに成っていた果実が下になる
第11図 中晩カン類は立ち上がった母枝を丸坊主にする上部剪定を実施
第12図 中晩カン類には上部剪定を導入し,開花時に春芽,夏芽を確保している
第1表 施肥設計
第2表 病害虫の防除暦
第13図 菊池さんの園地にはクモなどの天敵も多い
第14図 1列ごとに整備している園内道
第15図 菊池さんは通路に立ってヘソの高さの法面に植栽している
第16図 園内に設置している簡易トイレ

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