『農業技術大系』果樹編 第1-1巻 和歌山・沼田+1~和歌山・沼田+16(ページ数:16)

カンキツ>精農家のカンキツ栽培技術

〈ゆら早生,普通温州(林系)ほか〉露地完熟栽培,蔵出しみかん ふろしき樹冠上部摘果,防除と腐敗果・浮皮対策,除草法 和歌山県海南市 沼田長巳(48歳)

開始ページ: 和歌山・沼田+1

執筆者: 坂田寛樹

執筆者所属: ながみね農業協同組合しもつ営農生活センター

備 考: 執筆年 2019年

記事ID: k341104z

見出し

〈地域の概況〉 ・・・〔1〕
 1.みかん発祥の地
 2.伝統的な貯蔵熟成の技術 ・・・〔2〕
 3.カンキツ+ビワの複合経営 ・・・〔3〕
〈沼田さんの経営と技術の特徴〉
 1.家族経営のなかで省力化を追求
 2.所得確保の技術
   (1)ゆら早生完熟栽培
   (2)マルドリ栽培 ・・・〔4〕
   (3)ふろしきの樹冠上部摘果など
〈技術の特色〉
 1.ゆら早生完熟栽培
 2.ふろしき樹冠上部摘果 ・・・〔5〕
   (1)生理落果期に合わせて被覆
   (2)被覆の実際 ・・・〔6〕
   (3)樹の半分以上の摘果が大事
〈防除体系〉
 1.夏休みの確保と省力化
 2.アザミウマ防除の考え方と実際 ・・・〔7〕
   (1)過去の防除実態
   (2)アザミウマ発生ピークと時期別薬剤の選択 ・・・〔8〕
   (3)天敵を活かす防除
 3.かいよう病防除の考え方と実際
   (1)一般的な防除は適期よりおそい
   (2)銅剤は1か月早い2月下旬から ・・・〔10〕
   (3)忙しい3月をはずす銅剤+マシン油の混用
   (4)常識はずれだが薬害は出ない
   (5)開花期防除に銅剤の混用も ・・・〔11〕
〈防腐剤の使い方〉
 1.腐敗果実の発生と防腐剤
    極早生・早生
    中生以降年内ミカン
 2.アビオンEを加用
〈浮皮軽減・花芽抑制によるジベレリン活用〉
 1.処理時期と濃度
 2.農薬との混用処理 ・・・〔13〕
 3.低濃度ジベレリン+マシン油乳剤で着花抑制
〈整枝・剪定の方法〉
 1.新植
 2.整枝・剪定の考え方
 3.剪定方法
   (1)10月から剪定で予備枝の確保
   (2)予備枝剪定もラクになる
   (3)着果枝を考慮した剪定
〈除草方法〉 ・・・〔14〕
 1.除草剤の種類と抑制期間
 2.収穫期を逆算して除草
 3.枯れにくい雑草
 4.ノズルを替えて効率よく
 5.ラウンド系の高濃度少量散布 ・・・〔15〕
 6.効果的な薬剤使用方法 ・・・〔16〕
 7.草種による除草ポイント
 8.一石二鳥除草
 9.推奨したい除草方法
〈施肥と土壌管理〉

キャプション

第1図 下津町内の園地のようす
第2図 みかん発祥の地の石碑
第3図 瓦屋根と木造土壁の一般的な貯蔵庫。広さは6~10坪
第4図 下津のビワ(左)。右は園の分布図。白い部分がミカン園,濃い部分がビワ園
第5図 蔵夢選果場蔵出しみかん。このうち糖度12度以上は雛みかんとしてブランド化。右は貯蔵庫内のようす
第6図 標高250mにある沼田さんのゆら早生園
第7図 結果母枝の角度
第8図 シートを被覆して,ふろしき樹冠上部摘果をしている
第9図 ふろしき樹冠上部摘果
第1表 チャノキイロアザミウマ(以下,チャノキ)多発地域用防除暦(抜粋)
第10図 ミカン園の防風樹のマキの樹とアザミウマ被害
第2表 かいよう病の防除方法
第3表 浮皮軽減のためのジベレリン処理―品種別,濃度別,時期別の使い方
第11図 温州ミカンに対するジベレリン利用の年間スケジュールと目的に応じた使い方
第4表 雑草別,浸透移行型茎葉処理剤の適正濃度

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