『農業技術大系』果樹編 第2巻 基+86の2~基+86の25(ページ数:24)
ブドウの物質生産と収量
開始ページ: 基+86の2
執筆者: 高橋国昭
執筆者所属: 元鳥取大学
備 考: 執筆年 2016年
記事ID: k312001z
見出し
1.ブドウ樹への接近と全体的な把握 ・・・〔1〕
2.ブドウの生育は物質生産量で捉える
(1) 物質生産の測定法 ・・・〔2〕
(2) 総生産量-呼吸=純生産量 ・・・〔3〕
(3) 物質とは「薪」
(4) ブドウの物質生産量 ・・・〔4〕
3.物質生産過程とは ・・・〔5〕
(1) 生長中の乾物重の変化を知る
(2) 1年間の生育パターン ・・・〔6〕
(3) ブドウ生育は4期に分けられる ・・・〔7〕
(1)消費再生産期
(2)拡大生産期
(3)蓄積生産期
(4)休眠期 ・・・〔8〕
(4) 器官別乾物重の季節変化
4.物質生産を増やす
(1) 葉面積指数(LAI)と純生産量 ・・・〔9〕
(2) 葉面積は新梢長に比例する
5.果実への分配率を高める ・・・〔10〕
(1) すべての器官は競合関係にある
(2) 果実分配率は新梢の長さに反比例する ・・・〔11〕
6.分配率の矛盾を解決している多収園
(1) 島根県のデラウェア園
(2) 山梨県のピオーネ,甲州園 ・・・〔12〕
(3) 岡山県のマスカット・オブ・アレキサンドリア園 ・・・〔13〕
7.個葉の光合成特性とその効率化 ・・・〔14〕
(1) 受光条件と光合成
(2) 炭酸ガス濃度と光合成 ・・・〔15〕
(1)濃度が高いほど光合成は促進される
(2)炭酸ガスの施用
(3)有機物の施用と人の息 ・・・〔16〕
(3) 水と風も重要な条件
(4) 肥料養分,とくにMgは欠かせない
8.群としての光合成効率化と最適葉面積指数 ・・・〔17〕
(1) ブドウの最適葉面積指数は3~4程度
(2) 短い新梢で最適LAIを確保
(3) 最適LAIの見分け方 ・・・〔19〕
9.高品質多収を目指すいくつかの問題点
(1) 長梢剪定の場合
(2) 平行型整枝の場合 ・・・〔20〕
(3) 果実分配率を高める方法 ・・・〔21〕
(1)カギは果粒肥大第III期の物質転流
(2)前半は摘蕾摘果 ・・・〔23〕
(3)後半は新梢の早期停止
10.最高収量の仮説
キャプション
第1図 ブドウの器官の分類
第2図 果樹の物質生産(模式図)
第1表 乾物生産力の調査を行なったブドウ園およびブドウ樹の概要
第2表 ブドウの器官別純生産量(単位:kg/10a)
第3図 露地鉢栽培3年生巨峰の1樹当たりにおける器官別乾物重の季節変化
第4図 落葉果樹の1年間の生長パターンと物質生産図
第5図 果樹の器官別乾物重の季節変化のパターン
第6図 デラウェアと巨峰の10a当たり葉乾物重と純生産量との関係
第7図 種類を異にする果樹の葉面積指数と純生産量との関係
第8図 ピオーネの新梢長と葉面積との関係
第9図 雨よけ鉢栽培デラウェアの新梢における葉位別葉幅の季節変化
第3表 ブドウ純生産量の器官別分配率間の相関図
第10図 早期加温ハウス栽培デラウェアの基部を環状剥皮した新梢(結果枝)の長さと3月31日~5月29日の純生産量に占める果実と新梢の茎への分配率
第4表 多収ブドウ園の実態調査結果
第11図 島根県高橋デラウェア園の樹冠
第12図 山梨県土屋ピオーネ園の樹冠
第13図 岡山県大内マスカット・オブ・アレキサンドリア園の樹冠
第14図 庇陰が晴天日におけるデラウェア陽葉,陰葉のみかけの光合成速度に及ぼす影響
第15図 炭酸ガス濃度と照度と巨峰の光合成速度
第16図 デラウェアの器官別5要素吸収割合と10a当たりの吸収量
第17図 加温ハウス鉢栽培デラウェアにおけるLAIと着果量の相違が果実の諸形態に及ぼす影響
第18図 棚面の明るさと葉面積指数
第19図 基部を環状剥皮したデラウェア結果枝の葉および茎乾物量との関係
第20図 優良デラウェア園における新梢と葉および茎乾物重との関係
第21図 X字型長梢剪定高生産園のデラウェア剪定前
第22図 ダブルH型平行整枝のピオーネ
第23図 ダブルH型(短梢剪定)ピオーネの結果母枝
第24図 雨よけ栽培巨峰の6月14日に基部を環状剥皮した結果枝における新梢長と葉面積および葉,当年枝,果実,結果枝の乾物重との関係
第25図 雨よけ栽培巨峰の着果適性樹と着果過多樹における開花後の1粒重,1粒乾物重および果色の季節変化
第26図 無加温ハウス栽培デラウェアの着果量が果色の上昇速度に及ぼす影響
第5表 デラウェアの多収園を基準にした最高収量の仮説
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