『農業技術大系』畜産編 第7巻 基+286の58~基+286の90(ページ数:33)
放牧による省力化とコスト低減
開始ページ: 基+286の58
執筆者: 橋爪健
執筆者所属: 元雪印種苗株式会社
備 考: 執筆年 2016年
記事ID: c357003z
見出し
1.放牧の経営面での利点 ・・・〔1〕
(1) 放牧のコストはサイレージの半分
(2) 手間がかからず,健康・繁殖に良い ・・・〔2〕
(3) 育成牛の飼養管理の労働時間が少ない ・・・〔3〕
(4) 集約放牧で牛乳100kg当たり原価が5,666円
(5) TDN自給率70%のメニュー ・・・〔4〕
2.放牧の導入方法と効果
(1) 優良農家は放牧割合が高く,自給率が高い ・・・〔5〕
(2) 簡易更新によるペレニアルライグラスの短草利用で経営改善 ・・・〔6〕
(3) 作業委託で簡易更新,メドウフェスクの集約放牧を低コストで
(4) 新品種ポコロで栄養価や採食量を改善
3.チモシー草地への放牧 ・・・〔8〕
(1) 余剰草を利用する平地型と調整草地を生かした山地型放牧システム ・・・〔9〕
(2) ホクシュウの集約放牧 ・・・〔10〕
(3) ノサップ,キリタップでも放牧は可能 ・・・〔11〕
(4) チモシー集約放牧草地の施肥
4.ペレニアルライグラス草地への集約放牧 ・・・〔13〕
(1) ペレニアルライグラスの収量と放牧適性
(2) 採草利用は穂ばらみ期から出穂期までがポイント ・・・〔14〕
(3) 播種2年目以降は年3回刈りの均等施肥で
(4) 兼用草地の年間窒素施用量は10a当たり3kg
(5) 新品種チニタは秋遅くまで放牧が可能 ・・・〔17〕
5.メドウフェスクへの放牧
(1) 根釧地域では草高25~30cmのメドウフェスクの放牧が最適
(2) メドウフェスクの放牧システム ・・・〔18〕
(3) トウモロコシサイレージ給与を加えた放牧方法 ・・・〔19〕
6.ケンタッキーブルーグラス草地への放牧 ・・・〔20〕
(1) ケンタッキーブルーグラス草地の造成法と誘導法
(2) シロクローバの混播でTDN%を改善 ・・・〔21〕
(3) 省力的な定置放牧でも育成牛の増体は良好 ・・・〔22〕
7.センチピードグラス草地への放牧
(1) 種子量計算シート ・・・〔23〕
(2) 傾斜の急な草地には蹄耕法が最適
8.トールフェスク草地への放牧 ・・・〔24〕
(1) 越夏率が優れて多収,TDN%も高い
9.イタリアンライグラス草地への放牧
(1) バヒアグラス草地への追播にはイタリアンライグラス‘ヒタチヒカリ’ ・・・〔25〕
(2) イタリアンライグラスへの冬期放牧
(3) 大分県では黒毛和種繁殖牛の周年放牧が可能に ・・・〔26〕
10.bmrソルガム草地への放牧 ・・・〔27〕
(1) bmr品種は採食性に優れる ・・・〔28〕
(2) イタリアンライグラスと組み合わせて肉牛の周年放牧
11.放牧の堆厩肥施用と施肥管理
(1) 放牧地への堆厩肥の施用方法 ・・・〔29〕
(2) 家畜糞尿の還元を考えた,乳牛の放牧草地の施肥量
(3) スラリー散布は5月中旬までに ・・・〔31〕
(4) 放牧草の嗜好性を左右する要因
(5) 後期生産性を高める追肥方法
キャプション
第1図 牧草サイレージと放牧草のTDN1kg当たり生産コストの比較
第1表 乳量水準と放牧方法,最適草種
第2表 高泌乳農家と中・低泌乳農家における放牧実施状況の差異
第3表 設定した放牧条件の基準値
第4表 調査農家の経営概況と経営成果(1戸,1頭当たり)
第5表 策定した経営モデルの概要と経営的評価(1戸当たり,1時間当たり)
第6表 モデル別の農業粗収益および農業経営費
第7表 牛乳生産原価
第8表 各種牧草(単播)の飼料成分
第9表 自給率70%時の飼料摂取量と乳生産
第10表 TDN自給率70%のための飼料給与メニュー
第11表 天北地域の優良放牧農家の経営規模
第2図 飼料自給率と経産牛当たり所得
第3図 放牧拡充型への移行マニュアル(タイプI)
第12表 放牧地にかかわる年間の草地利用と草地管理経費(搾乳牛50頭)
第13表 経産牛頭数規模別の集約放牧モデル
第14表 ペレニアルライグラス(品種:ポコロ)の採食性と産乳性
第15表 利用5年目のチモシーとオーチャードグラス草地の植生変化(単位:被度%)
第16表 チモシーの平地型輪換放牧と余剰草のサイレージ給与の効果
第17表 調整草地を利用した山地型放牧と平地型放牧による家畜の生産性の比較(ホルスタイン去勢牛,放牧開始6か月齢)
第18表 昼夜放牧における飼料給与例
第19表 放牧期分娩牛の養分充足と泌乳成績
第4図 放牧地の草種構成
第20表 放牧草地の乾物収量(単位:kg/10a)
第21表 昼夜放牧における飼料給与例(設定乳量9,000kg/頭,乳脂率3.6%)
第5図 チモシー・シロクローバ混播草地の施肥量と利用草量
第6図 多回刈りにおけるチモシー・シロクローバ混播草地への施肥時期
第22表 ペレニアルライグラス放牧草地の家畜生産性
第23表 ペレニアルライグラスとオーチャードグラス放牧草地の家畜生産性
第7図 ペレニアルライグラスの刈取り時期別の年間合計乾物収量(3か年平均)
第24表 ペレニアルライグラスの乾物収量とTDN収量(2,3年目平均,単位:kg/10a)
第25表 ペレニアルライグラスの3か年平均生育日数と推定TDN収量
第26表 施肥配分を変えた場合のペレニアルライグラスの乾物および推定TDN収量(単位:kg/10a)
第8図 ペレニアルライグラス単播草地における窒素施肥量と3か年平均乾物収量
第9図 ペレニアルライグラスの窒素施肥量と3か年平均乾物収量
第10図 ペレニアルライグラス兼用草地における窒素施肥量と乾物収量とマメ科率の関係
第27表 ペレニアルライグラスの窒素施肥管理
第28表 窒素施肥量と窒素配分が放牧期の乾物収量に及ぼす影響(単位:kg/10a)
第29表 現地農家におけるペレニアルライグラスサイレージの採食性および乳生産量
第11図 メドウフェスク,ペレニアルライグラスの放牧利用による乾物収量と草種割合の推移
第30表 メドウフェスク・ペレニアルライグラスの産乳性
第12図 メドウフェスク(品種:ハルサカエ)放牧草地における植生の推移
第13図 メドウフェスクの簡易更新による植生改善の効果
第31表 泌乳牛50頭を飼養するのに必要なメドウフェスク放牧地の牧区数および総必要面積
第32表 メドウフェスク追播による草地改良度合いから見た経営計画モデル試算結果の比較
第14図 除草剤処理と掃除刈りの有無が,造成されたケンタッキーブルーグラス草地の雑草発生と翌春の草勢に及ぼす影響
第15図 刈取り時の草丈と刈高さがチモシー・ケンタッキーブルーグラス・シロクローバ混播草地における茎数に及ぼす影響
第33表 チモシー・ケンタッキーブルーグラス混播草地からケンタッキーブルーグラス優占草地への移行初年目における家畜生産性
第34表 ケンタッキーブルーグラス・シロクローバ混播草地における放牧成績
第16図 ケンタッキーブルーグラス優占草地における栄養価および日増体量に及ぼすシロクローバ混生の影響
第17図 センチピードグラスの被度推移
第18図 バヒアグラスの被度推移
第19図 集約放牧における各草種の乾物収量
第35表 放牧試験における放牧頭数と採食量
第20図 オーバーシーディングしたイタリアンライグラスの季節生産性
第21図 イタリアンライグラスの初期生産量に及ぼす堆厩肥散布と播種前草高の効果
第36表 イタリアンライグラス放牧利用の利用草量
第22図 イタリアンライグラス冬季放牧牛の体重の推移
第37表 時期別センチピードグラスの乾物収量の推移(2009年,単位:kg/10a)
第23図 センチピードグラスとイタリアンライグラスを基幹とした周年放牧体系
第24図 茎葉の消化が良いbmrソルゴー(茎が茶色:右側)
第25図 bmrソルガム1番草における生育量と採食量
第26図 bmrソルガムの各番草込みの採食割合
第27図 BMRスィートソルゴーへの放牧
第28図 ソルガム類(BMRスィート)とイタリアンライグラス(エース)放牧地での放牧牛の増体重の推移
第38表 堆厩肥の春施用における乳牛による採食面積(単位:観察%,小規模試験)
第29図 堆厩肥施用時期と入牧前合計乾物収量
第39表 入牧前のカリ含量(乾物%)とK/(Ca+Mg)比(利用4年目)
第40表 放牧による被食量別の肥料換算養分減少量(単位:g/m2)
第41表 放牧地の施肥基準(単位:kg/10a)
第30図 牧草地の養分循環にもとづく施肥の考え方
第42表 スラリー散布後の牧草地の自由採食量
第43表 緩効性肥料と草地化成による月間乾物収量と収量の変動
第31図 8月上旬の追肥が夏以降の放牧地収量に及ぼす影響
©1996-2013 Rural Culture Association Japan. All Rights Reserved.