『農業技術大系』土壌施肥編 第7-1巻 肥料+76の2~肥料+76の16(ページ数:15)
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単肥活用の着眼点-イネ,施設ストック,野菜
開始ページ: 肥料+76の2
執筆者: 青木恒男
執筆者所属: 三重県実際家
備 考: 執筆年 2010年
記事ID: d217117z
見出し
1.私が単肥にこだわる理由・・・〔1〕
(1) 「必要なときに必要なだけ」の追肥は複合肥料ではむり
(2) 単肥は安く扱いやすい
(3) 単肥と有機物の使い分け・・・〔2〕
2.施肥はなぜ必要か
(1) 窒素は植物そのものの構成元素・・・〔3〕
(2) リン酸は作物や微生物の代謝やDNAに必要
(3) カリは反応をスムーズにする触媒
3.窒素肥料
(1) 単純な化学合成肥料-硫安,硝安,塩安など・・・〔4〕
(1)水に溶けると2つのイオンに
(2)硫安は畑の土をガチガチにするおそれ
(3)硝安は速効性が高く厳寒期の露地野菜向き
(2) 化学合成の有機的肥料-尿素,IB窒素,オキサミドなど
(1)尿素は成分が高く使いやすいが,石灰との反応でアンモニアガスが発生
(2)粒状IB窒素はもっとも緩効性で夏の果菜類の基肥に最適・・・〔5〕
(3) 他肥料との複合肥料-硝酸カルシウム,リン酸アンモニウムなど
(4) 肥料の相性は手のひらで混ぜてみる
4.カリ肥料
(1) カリは追肥重点主義で
(2) 塩化カリは,いもや葉ものの食感を悪くする・・・〔6〕
(3) 硫酸カリは夏に使う
(4) 重炭酸カリは土壌を酸性化しない・・・〔7〕
(5) 硝酸カリは夏も冬も使える
(6) 草木灰や前作残渣も重要なカリ肥料
5.リン酸肥料
(1) リン酸は窒素やカリほど必要ない
(2) 効きにくいからと過剰施肥
(3) リン酸肥料はほとんどが動植物の化石
(1)過石-サッと溶けて効きやすい
(2)熔リン-ゆっくり効く基肥向き・・・〔8〕
(3)骨粉-熔リンより効きがいい
(4)リンスター,重焼燐-熔リンと過石の中間型
(5)リン酸アンモニウム-葉面散布や液肥に便利
(4) リン酸施肥が必要な土,そうでもない土・・・〔9〕
(5) 残渣や虫,微生物がリン酸を循環
6.微量要素・・・〔10〕
(1) 微量要素は土の中にある
(2) カルシウムとマグネシウムは「肥料」として重要
(3) カルシウム-作物の健康と病気防止に
(1)生石灰はすぐに水をかけるか,すき込む
(2)消石灰は尿素や硫酸との近接散布を避ける・・・〔11〕
(3)炭カルは他の肥料と同時散布できる
(4) マグネシウム-葉緑素の中心で,種子にリン酸を送る役目も
硫マグは追肥向き
水マグは基肥向き(酸性土壌のpH改善も)
(5) カルシウム,マグネシウム,カリは強アルカリ金属・・・〔12〕
7.肥料袋の「保証票」
(1) 肥料での失敗を防ぐために
(2) 過燐酸石灰の保証票を読む
(1)過石の保証成分はリン酸だけだが……・・・〔13〕
(2)水溶性は追肥向き,く溶性は基肥向き・・・〔14〕
(3) 肥料の分類-単肥・複合肥料,化成肥料
(1)混合肥料(原料の多い順に記載)
(2)化成肥料(成分のみの表示で原料はわからない)
(4) 肥効の違う肥料3タイプ・・・〔15〕
(1)数日で肥効がピークになる速効性肥料
(2)大きな分子が徐々に分解される緩効性肥料
(3)カプセルに入れて効かせるコート肥料
キャプション
第1表 有機質資材の肥料成分(単位:%)
第2表 ECとpHから推定される土壌状態
第3表 代表的な有機質資材の炭素率
第4表 窒素肥料(単肥)の特徴
第1図 硝安(左)は非常に吸湿性の高い肥料で,容器から出すと空中の湿気を集めて自ら溶けてしまう
第2図 肥料の相性は手のひらで混ぜてみるとわかる。たとえば硫安と消石灰を混ぜると鼻をつくようなアンモニアガスが発生する
第5表 カリ肥料(単肥)の特徴
第3図 同じ硫酸カリでも形状はさまざま
第4図 お湯で溶かしたあと冷ました硫酸カリ(水溶液5%)は溶けきっているが(左,水温25℃),さらに水温が下がるとビーカーの底に見えるように再結晶してくる(右,水温5℃)
第6表 リン酸肥料の特徴
第5図 灌水すると粉状過石は水にすぐ溶けて染み込む
第6図 残渣マルチをしたナス苗(上)とマルチの下にいる虫たち(下)
第7図 地表に集積したリン酸塩に生える藻類(上)と地表面を出入りするトマトの吸収根(下)
第8図 カルシウム欠乏でストックの生長点が枯れ,菌核病が発生したところ
第7表 カルシウム肥料(単肥)の特徴
第9図 カルシウム肥料の変化
第10図 苦土欠乏によるストック葉面の黄化
第8表 マグネシウム肥料(単肥)の特徴
第11図 肥料袋の裏にある保証票
第12図 過燐酸石灰の土中での動き
第13図 過りん酸石灰の保証票
第14図 混合肥料と化成肥料の表示
第15図 肥料の肥効のイメージ
第16図 IB窒素の分解過程
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