『農業技術大系』土壌施肥編 第2巻 作物栄養III+6の10~作物栄養III+6の18(ページ数:9)

作物の栄養と生育>III 養分吸収と元素の生理作用

多量要素(窒素,リン酸,カリウム,カルシウム,マグネシウム,硫黄)の吸収特性

開始ページ: 作物栄養III+6の10

執筆者: 渡辺和彦

執筆者所属: 東京農業大学

備 考: 執筆年 2009年

記事ID: d202005z

見出し

 1.三要素とカルシウム,マグネシウム,硫黄は養分吸収特性が異なる ・・・〔1〕
 2.窒素少量毎日施用の発想の原点
 3.養液栽培での「濃度管理」と「量的管理」 ・・・〔2〕
 4.N10mg/株・日施肥下での他の多量要素の適量 ・・・〔3〕
  (1) 培養液への残留が最小となるN・P・Kの比率
  (2) 果実内割合と同じCa,Mg,S比率での収量
  (3) Ca,Mg,Sを濃度管理としたときの適濃度 ・・・〔4〕
  (4) 三要素がなければCa,Mg,Sは吸収できない
  (5) Caの多量施用で根量増大 ・・・〔5〕
  (6) 高濃度のCa施用でも青枯れ病発生
 5.過去の養分吸収研究との整合性
  (1) イスラエルでの「量的管理」と施肥濃度
  (2) 養液が動いていれば低濃度でも吸収されやすい ・・・〔6〕
  (3) 養分吸収のフリースペース
  (4) 濃度の違いと吸収速度 ・・・〔7〕
 6.まとめ ・・・〔8〕

キャプション

第1図 「濃度管理法」と「量的管理法」の違い
第1表 Nの量的管理によるトマト袋培地栽培マニュアルの例(半促成作型I,7段収穫)
第2表 N10mg/株・日に対するP,K施用量の収量,培養液残留N濃度への影響
第3表 Ca,Mg,S施用量の収量,培養液残留N濃度への影響
第4表 Ca,Mg,S濃度の生育,収量,培養液残留N濃度への影響
第2図 CaCl2によるEC増加によるトマト収量,果実糖度への影響
第3図 土壌溶液中N濃度とトマトのN吸収量
第4図 N,Kの灌水中濃度と吸収量(トウガラシ)
第5図 オオムギ根のMg,K,Ca吸収量と無酸素の影響
第6図 陽イオンと陰イオンの吸収過程
第7図 各部位からのカルシウムとリンの吸収転流量の比較
第8図 CaとPの茎,葉からの転流のようす
第9図 濃度の違いによるオオムギ根のK,Mg,Ca吸収速度
第10図 オオムギ根のカリウム吸収速度(ν)と外液中のKCl濃度(K)との関係

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