『農業技術大系』畜産編 第2-1巻 基+140の4~基+140の28(ページ数:25)

乳牛>基礎編>乳牛の生理>泌乳生理

代謝・内分泌からみた泌乳生理

開始ページ: 基+140の4

執筆者: 加藤和雄

執筆者所属: 東北大学

備 考: 執筆年 2008年

記事ID: c272102z

見出し

 1.はじめに ・・・〔1〕
  (1) 牛の家畜化と利用の歴史
  (2) 本論の3つの課題 ・・・〔2〕
  (3) スーパーカウ登場のなかで ・・・〔3〕
 2.哺乳子牛の生理学
  (1) 反芻胃の発達
   (1)第一胃の発育と絨毛
   (2)子牛の食道溝反射 ・・・〔4〕
  (2) 哺乳時の内分泌変動
   (1)血中GH濃度
   (2)「強化哺乳」が示唆するもの ・・・〔5〕
  (3) 反芻胃の恒常性と唾液分泌
   (1)エネルギー源の特殊性
   (2)胃内pHを維持するしくみ
 3.乳腺の構造と発達 ・・・〔6〕
  (1) 乳腺の構造と機能
   (1)乳腺組織の構造と「射乳反射」システム
   (2)乳量と乳房内血流量 ・・・〔7〕
   (3)腺房細胞の近くにある脂肪細胞の働き ・・・〔8〕
  (2) 乳腺の発達,泌乳開始と退行
   (1)乳腺の発達とホルモン
   (2)乾乳期の考え方 ・・・〔10〕
 4.泌乳期の内分泌と代謝
  (1) ソマトトロピン軸 ・・・〔12〕
   (1)GH(成長ホルモン)
   (2)GHRH(GH放出ホルモン) ・・・〔13〕
   (3)グレリン(Ghrelin)
   (4)ソマトスタチン(SST) ・・・〔14〕
   (5)IGF-I
   (6)TRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)と甲状腺ホルモン
   (7)グルココルチコイド ・・・〔15〕
   (8)栄養および栄養素
    栄養レベルとGH
    採食行動とGH
    蛋白質やアミノ酸とGH
    脂肪酸とGH ・・・〔16〕
    グルコースとGH
  (2) 泌乳とbST
   (1)商品化されるホルモン
   (2)増乳効果を生む機構 ・・・〔17〕
  (3) 泌乳とインスリン抵抗性因子 ・・・〔18〕
   (1)GHとインスリン抵抗性
   (2)グルコースとインスリン抵抗性
   (3)アデポカイン,レプチン,レジスチン,TNF-αとインスリン抵抗性
  (4) 乳成分の生成 ・・・〔19〕
   (1)ラクトース
   (2)蛋白質 ・・・〔20〕
   (3)乳脂肪
 5.乳腺細胞の生物学 ・・・〔21〕
  (1) 培養乳腺細胞の特徴
  (2) GHの作用
  (3) カゼイン分泌 ・・・〔22〕
  (4) 脂肪酸の作用と脂肪蓄積 ・・・〔23〕
 6.まとめ ・・・〔24〕

キャプション

第1図 牛乳房からのミルク摂取の習慣を示唆するエジプトの壁画
第2図 6週齢子牛の胃
第3図 3週齢および12週齢子牛で見られるミルクもしくは濃厚飼料摂取時の血中GH濃度変化
第4図 子牛の唾液中陰イオン濃度の週齢に伴う変化
第5図 牛乳腺の構造
第6図 培養牛乳腺細胞の細胞内カルシウムイオン濃度に対するATPの影響
第7図 乳腺の発達と関連するホルモン
第8図 泌乳量の変化と維持に影響する因子
第9図 牛における秘乳ステージとそれを制御する因子
第1表 泌乳ステージにおける血中ホルモン濃度の変化および黒毛和種牛とホルスタイン種牛の比較
   キーワード:インスリン\GH\レプチン\NEFA\グルコース
第2表 泌乳ステージにおける脂肪組織と乳腺組織におけるアディポカインとグルコース輸送体遺伝子発現の変化および黒毛和種牛とホルスタイン種牛の比較
第3表 泌乳期におけるホメオレシス調節因子と反応の変化
第10図 反芻動物の「ソマトトロピン軸」
第11図 遺伝子組換え牛成長ホルモン(bST)投与時の泌乳量増大とエネルギー摂取量
第12図 成長ホルモン(GH)の増乳効果機構
第13図 乳成分生成と血液成分との関連性
第14図 培養牛乳腺細胞によるマンモスフェアの形成
第15図 ATPもしくはGH刺激による培養牛乳腺細胞の代謝変化に及ぼす催乳ホルモンの影響
第16図 培養牛乳腺細胞での脂肪蓄積(濃く見える部分)に及ぼすオレイン酸添加の影響

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