『農業技術大系』作物編 第2-2巻 技+522の29の51の2~技+522の29の51の15(ページ数:14)
高温障害の実態とメカニズム
開始ページ: 技+522の29の51の2
執筆者: 森田敏
執筆者所属: (独)生研機構九州沖縄農業
備 考: 執筆年 2004年
記事ID: s262205z
見出し
1.近年の一等米比率の推移と登熟気温との関係 ・・・〔1〕
2.登熟気温上昇の実態とその背景
(1) 地球規模の温暖化
(2) 出穂期の早まり ・・・〔2〕
3.高温障害の実態 ・・・〔3〕
(1) 胚乳部分の白濁化
(2) 充実不足,千粒重の低下 ・・・〔5〕
(3) 胴割粒の発生
(4) 糠層の肥厚化 ・・・〔6〕
(5) 食味の低下
(6) 受精障害
4.高温による白未熟粒発生のメカニズム ・・・〔7〕
(1) 胚乳へのデンプンの蓄積不良
(2) 玄米側での同化産物受入れ能力の低下
(3) 同化産物の不足 ・・・〔9〕
(4) 昼の高温と夜の高温の影響の違い ・・・〔10〕
(5) 水分ストレスによる被害の助長
(6) 品種間差異 ・・・〔11〕
(7) 高温による白未熟粒発生のメカニズムの仮説と残されている疑問点
5.高温障害回避の方策 ・・・〔12〕
(1) 作期移動
(2) 品種選択
(3) 窒素栄養状態の改善
(4) 籾数の適正化
(5) 水管理
(6) 適期収穫 ・・・〔13〕
(7) 登熟診断結果の翌年の栽培方法への反映
キャプション
第1図 出穂後20日間平均気温と一等米比率の関係
第2図 出穂最盛期後20日間の平均気温が27℃を超えた年数の10年ごとの推移
第3図 西日本における8月の平均気温の推移
第4図 富山県でのコシヒカリの移植日と出穂期の関係
第5図 作況基準筆での出穂後20日間の気温が白未熟粒割合に及ぼす影響(平成14年産コシヒカリ,324地点)
キーワード:平均気温/最高気温/最低気温
第1表 作況基準筆での白未熟粒割合および玄米千粒重と,出穂後20日間の気象条件,倒伏,落水期および籾数との相関係数(平成14年産コシヒカリ,324地点)
第2表 高温(36/31℃)が玄米品質に及ぼす影響の処理時期による違い(粒数%)
第3表 出穂後7日から成熟までの温度が玄米品質に及ぼす影響(粒数%)
キーワード:日平均気温/発育停止米/死米/乳白米/背白米/心白米/完全米
第6図 格付け理由別の二等以下数量が全量に占める割合(九州地方)
キーワード:整粒不足/充実度/乳白腹白/発芽粒/胴割粒/カメムシ類
第7図 登熟期間中に高温処理した水稲玄米の胴割れ率(棒線)と無処理区の籾乾物重の推移(折れ線)(ポット試験)
第8図 出穂後30日間の日平均気温と各地で栽培されたコシヒカリ29サンプルの炊飯米の粘り値との関係
第9図 穂の生育ステージ別に高温処理を与えた水稲穎花の受精率
第10図 高温登熟条件における胚乳細胞のデンプン粒
第11図 穂と茎葉に別々に与えた温度処理が品質別粒数歩合に及ぼす影響
キーワード:完全米/青米/腹白米/心白米/乳白米/背白米/奇形米/死米
第12図 登熟期平均気温(穂揃い後30日間)と標準区の精玄米の乳白米発生率との関係
第13図 高夜温および高昼温が玄米の粒長,粒幅および粒厚に及ぼす影響
第4表 高温処理時期による玄米品質の変化(粒数%)
キーワード:湛水区/落水区/整粒/未熟粒/被害粒/死米
第14図 高温による白未熟粒発生のメカニズム(仮説)
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