『農業技術大系』作物編 第3巻 福島・佐藤+1~福島・佐藤+32(ページ数:32)

イネ=精農家の技術>イネ=精農家の技術>ベテラン農家に学ぶ栽培・作業の勘どころ

機械を使いこなし,低コストで身体をらくに―福島県・佐藤次幸(56歳,コシヒカリ10ha)

開始ページ: 福島・佐藤+1

執筆者: 佐藤次幸

執筆者所属: 佐藤総合農園

備 考: 執筆年 2008年

記事ID: s303001z

見出し

〈私のイネづくり〉 ・・・〔1〕
 1.合理的な現代複合経営稲作
 2.らくで笑顔溢れる稲作でコストダウン ・・・〔2〕
   (1)手間も金も労力も最小限の稲作設計
   (2)反収8俵どりでいいと腹をくくった目標
   (3)播種量減らして,金・手間・焦りをなくす
   (4)8俵どりねらいなら平らにつくることを心がけるだけ ・・・〔3〕
〈稲作作業の基本〉 ・・・〔4〕
 1.耕盤の均平こそ稲作の基本 
 2.耕す深さは10cmで十分
 3.事前の「計測」と「点検」
 4.あらゆるものの量を減らす ・・・〔5〕
〈育苗編〉 ・・・〔6〕
 1.育苗培土つくり
   (1)育苗培土の材料の準備
   (2)材料混合を兼ねた砕土作業
    肥料配合
    砕土作業
    クラッシャー設置の工夫
    V型コンベアでの培土移動 ・・・〔7〕
 2.浸種・催芽・播種・育苗作業
   (1)浸種と芽出しは暇なときに
   (2)水換えなしの低温ブクブク30日浸種法 ・・・〔8〕
   (3)種籾の脱水は洗濯機に入れて7分
   (4)土詰めは,土15mm+覆土10mm ・・・〔9〕
    播種プラントの調整
    培土量の設定
    コーナープレス(隅とり機) ・・・〔10〕
    播種機
    土入れ機(覆土)
    発芽率を高める培土のサンドイッチ法
   (5)育苗ハウスの準備と箱並べ ・・・〔11〕
    育苗床の準備
    最初は角に直角の糸を張って並べ始める ・・・〔12〕
    並べながらすぐにラブシートをかけていく
   (6)覆いをとるタイミングと後片づけらくらくのはぎ方
   (7)1.5葉期から角材で苗を踏む ・・・〔13〕
    角材による苗踏みの方法
    伸びすぎた苗の応急処置「剪葉」の方法
〈圃場の準備編〉 ・・・〔14〕
 1.畦塗り
   (1)まずは水平セッティング
   (2)遠くを見て100mを1分のスピード仕上げ
   (3)終わりには畦ぎわをタイヤで踏み締める ・・・〔16〕
 2.荒起こし(耕起) 
   (1)荒起こしコースどり
    何列で耕し終わるか
    コースどり
   (2)作業開始前の4つのチェックポイント ・・・〔17〕
    3点リンクを調整する
    作業機の上下する速度を同じにする
    オート機構の動作確認
    事前の耕深確認 ・・・〔18〕
   (3)四隅と畦ぎわ耕起の方法
    四隅は270°ターンで
    畦ぎわ耕起の3秒ルール
   (4)残耕が出たときの対処法
   (5)PTOと主変速の設定 ・・・〔19〕
 3.入水
 4.代かき ・・・〔20〕
   (1)代かき前の水位
   (2)荒代かき
   (3)植代かき
   (4)荒代かきと植代かきのコースどり ・・・〔21〕
   (5)運転のコツ ・・・〔22〕
〈田植え編〉
 1.育苗箱搬出はアングルを敷いて台車で
 2.田植機トラブルゼロの直前点検と持参する道具
   (1)出発前のチェックポイント
   (2)圃場に持っていくその他の道具 ・・・〔23〕
 3.田植え前の水位は1~2cm
 4.手植え不要のコースどり設計
   (1)コースどりの全体設計
   (2)スタート位置の決め方 ・・・〔24〕
 5.田植機操作の基本とらくらく苗補給
   (1)目標を遠くに定めて片手ハンドル
   (2)手植えをなくす四隅の植え方
   (3)苗補給はエンジンを切ってのんびりと
   (4)やってはいけない3つの作業 ・・・〔25〕
 6.田植え後の後始末
   (1)苗箱は洗わず,土を落とすだけで片づけ
   (2)余り苗は持ち帰る
   (3)田植機は毎日洗う ・・・〔26〕
〈田植え後の管理編〉
 1.水管理
   (1)深水管理で中干しなし
   (2)田植えが遅れた田への工夫
    温水チューブ
    石の上に水を落とす
 2.雑草防除(除草剤散布とあぜ草刈り)
   (1)除草剤+米ぬか防除の方法
   (2)あぜ草は株元5cm残して刈る
 3.穂肥振り ・・・〔27〕
   (1)穂肥のタイミングの見分け方
   (2)楕円振りで肥料を風に乗せる
    半量の肥料を入れてスタート
    楕円に振って斜め上でいったん停止
    四隅の散布は回転数を下げて ・・・〔28〕
〈収穫・乾燥作業編〉
 1.手刈りをなくす畦ぎわの刈上げ刈り
 2.収穫ロスを最小限に抑える刈取り
   (1)急がば回れの午前11時からのスタート ・・・〔29〕
   (2)ゆっくり進入,徐々にスピードアップ
 3.圃場と機械にやさしいコンバイン旋回法
 4.籾乾燥は2泊3日で
   (1)刈取りは水分23%に下がってから
   (2)乾燥は2泊3日でゆっくりと ・・・〔30〕
〈機械と圃場のメンテナンス〉
 1.農機具の掃除・点検は来年に向けてのスタート
   (1)刈り終わったら圃場ですませておく作業 ・・・〔31〕
   (2)足回りの泥とわら落とし
   (3)刈取り部の水洗い
   (4)扱き胴部の掃除 ・・・〔32〕

キャプション

第1図 農機倉庫の隣りにある牛小屋
第2図 私のイネづくりのイメージ
第3図 忙しい田植えのときでも笑顔で
第4図 私の稲作作業
第1表 私の育苗培土の材料(育苗箱3,000箱分)
第5図 クラッシャー(奥の白い装置)とVベルトコンベア
第6図 クラッシャーの両端をガムテープで塞いで故障を減らす
第7図 種籾の水換えなしの低温ブクブク30日浸種法
第8図 低温ブクブク30日浸種した種籾(左)と,10日間だけ浸種して催芽器で芽出しした種籾(右)
第9図 洗濯機による種籾脱水
第10図 私の播種プラント
第11図 コーナープレス(隅とり機)によって,育苗箱短辺そばの培土を平らにする
第12図 覆土を終えた状態の育苗箱の断面
第13図 土入れ機と覆土機では土ガイド板の向きを変えて,種子をサンドイッチ状にはさむ
第14図 育苗箱でシートを押さえるようにすると,トラック進入時にシートがよれない
第15図 育苗箱を並べるとき,スタートの角に直角になるようにひもを張ってから始める
第16図 被覆をはがすタイミングは,何本かの芽が顔を出し始めたころ
第17図 被覆シートの簡単なはがし方
第18図 角材による苗踏み法と仕上がり苗の違い
第19図 伸びすぎた苗の剪葉法
第20図 意外と重要な畦塗り
第21図 きれいで長持ちする畦塗りのための事前点検
第22図 畦塗りのとき,視線は遠くの稲株,後方確認はサイドミラーで
第23図 何列で耕し終えるかの計算法
第24図 荒起こしのコースどり
第25図 周回耕のときの耕し方
第26図 四隅の耕起に便利な270°ターン
第27図 畦ぎわまで平らに耕すための方法
第28図 塩ビ管による水位調節装置
第29図 荒代かきと植代かきのイメージの違い
第30図 荒代かきと植代かきのコースどり
第31図 育苗箱搬出用のレール台車
第32図 手植え不要のコースどりと周り植えマーカー
第33図 田植えのときの視線はできるだけ遠くに
第34図 肥料のまきムラをなくす「楕円振り一秒止め散布」
第35図 手刈り不要の「刈上げ刈り」
第36図 圃場とコンバインをいためない旋回法
第37図 2泊3日のゆっくり乾燥
第38図 刈取り後,圃場で行なうコンバインの点検箇所
第39図 コンバインの稲わら除去に活躍する鎌
第40図 コンバインのクローラの車軸にからまった稲わら
第41図 扱き胴部の網に付着した泥

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