『農業技術大系』野菜編 第8-2巻 長野・瀧澤+1~長野・瀧澤+13(ページ数:13)

アスパラガス>精農家のアスパラガス栽培技術

ウェルカム・長期順次立茎栽培 ○病巣のこまめな排除と有機物マルチ・土壌改良で茎枯病を克服 ○段階的施設化と機械化で無理のない経営 ○直売と系列共同出荷の組合わせで作業効率と利益率の向上 長野県埴科郡坂城町 瀧澤 民雄(65歳)

開始ページ: 長野・瀧澤+1

執筆者: 瀧澤民雄

執筆者所属: 長野県実際家

備 考: 執筆年 2017年

記事ID: y428216z

見出し

〈地域概要と農業経営の取組み方〉 ・・・〔1〕
 1.坂城町の概要
 2.脱サラ就農
 3.経営と技術の特徴 ・・・〔3〕
〈土壌改良の経過と特徴〉 ・・・〔5〕
 1.定植前に廃菌床堆肥を投入 ・・・〔6〕
 2.廃菌床堆肥と籾がらをうね上被覆
 3.茎葉は持ち出さずに圃場すき込み
 4.うね間の耕うんは表層のみ ・・・〔7〕
〈茎枯病対策―大発生から安定までの経緯と管理〉
 1.定植初年度~3年目(2006~2009年)
   (1)1年株,2年株から多発
   (2)3年目で初めて火炎殺菌
   (3)定植年にすべきこと
    セル苗かポット苗を導入する
    梅雨前の立茎期に5日おきに3回防除 ・・・〔8〕
    定植後にマルチ穴を堆肥で覆う
    週1回は株元の整理
    病巣部分は隔離して持ち出す
    年末に圃場全面を火炎殺菌
    堆肥で地表全面を覆い隠す
    翌年の春の立茎期にも再度被覆
 2.第1期安定期―定植4~7年目(2010~2013年)
    病巣発見率が1%未満に低下
    立茎初期に3~5日おきに3回防除
    収穫期の降雨には早めに防除を ・・・〔9〕
    収穫期は側枝を整理して過繁茂を防ぐ
    茎枯病菌を越冬させない秋冬管理
 3.第2期安定期―定植8年目以降(2014~2017年) ・・・〔10〕
    いよいよ安定,さらに合理化
〈品質維持のための管理〉 ・・・〔11〕
   (1)圃場全面に井戸水の灌水設備を設置
   (2)施設化を進めて環境コントロールを容易にする
   (3)ハウスの天張りにはUVカットフィルム,周りは防虫ネットで囲う
   (4)ハウス天井には不織布のカーテンを設置
   (5)側枝の定期的整理
   (6)防除時に葉面散布剤を混用
〈出荷販売と経営〉 ・・・〔12〕
 1.結束出荷
 2.販売先の拡大
 3.共同選果 ・・・〔13〕

キャプション

第1図 露地長期どり栽培とハウス半促成栽培の栽培暦(1,2年目は露地とハウスほぼ共通)
第1表 就農時からの施設化・機械化の流れ
第2図 わが家のアスパラガスの施設化の流れ
第3図 ポンプ室
第4図 うね間作業車(アテックス社製)
第5図 自走式の両サイド噴霧機
第6図 ハンマーナイフモア
第7図 倒壊ハウスの撤去作業
第8図 ハウス倒壊後の露地トンネル栽培のようす
第9図 再建したメインハウス
第10図 2条雨よけハウス
第11図 1条簡易雨よけハウス
第12図 ミニローダーでキノコ廃菌床堆肥の積み込み
第13図 運搬車のステップに乗り,キノコ廃菌床堆肥の散布
第14図 管理機でうね間の堆肥の跳ね上げ
第15図 茎枯病の病巣
第16図 立茎期に圃場全面に籾がらマルチ
第17図 収穫後の茎抜取りと残茎の処理
第18図 露地うね間に防草シート
第2表 2016年度防除例(10a当たり)
第19図 遮熱のためにハウスの天井内側に不織布(ラブシート)を設置
第3表 2016年度施肥例(10a当たり)
第20図 生産量の推移
第21図 わが家の作業場の選別機(手計量,手結束)

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