『農業技術大系』野菜編 第2巻 基+508の2~基+508の7(ページ数:6)

トマト>基礎編>本圃での生育と栽培>果実の発育と品質

塩ストレス処理による果実品質の向上

開始ページ: 基+508の2

執筆者: 斎藤岳士

執筆者所属: 筑波大学大学院生命環境科学研究科

備 考: 執筆年 2006年

記事ID: y312007z

見出し

  (1) 塩ストレス処理の原理と問題点・・・〔1〕
  (2) 塩ストレス処理に用いる「塩」の種類
   (1)NaCl(塩化ナトリウム)とKCl(塩化カリウム)
   (2)多量要素
  (3) NFT(Nutrient Film Technique)システムでの塩ストレス栽培・・・〔2〕
   (1)育苗
   (2)定植
   (3)塩ストレス強度と品種の選定
   (4)処理期間・・・〔3〕
   (5)栽植密度・・・〔4〕
   (6)周年生産体系
   (7)収量と糖度の妥協点
  (4) 今後の課題・・・〔5〕
   (1)安定した苗供給
   (2)夏季高温時の生産
   (3)消費拡大

キャプション

第1図 NFTシステムでの2段摘心栽培のようす
第1表 塩ストレス強度および品種が収量ならびに果実品質に及ぼす影響*
   キーワード:培養液EC\収量\可販果率\しり腐れ果率\果実重\果実糖度\果実酸度\ハウス桃太郎\桃太郎\瑞光102\おおみや163
第2図 耕種概要および塩ストレス処理期間の設定。図中の培養液ECにおける実線および破線は,それぞれ慣行栽培期間(実線)ならびに塩ストレス処理期間(破線)を示す
第3図 塩ストレス処理期間の違いが果実重量,糖度(上図)ならびにしり腐れ果発生率(下図)に及ぼす影響。塩ストレス処理として,全期間区では第1花房の開花から収穫終了まで,前期区は開花から20日目まで,後期区は開花20日目から収穫終了まで培養液にNaClを添加してECを8.0dS/mに上昇させた
第2表 塩ストレス処理および栽植密度が収量ならびに果実品質に及ぼす影響*(品種:ハウス桃太郎)
   キーワード:培養液\栽植密度\10a換算収量\1株収量\果実重\果実糖度\糖含量\果実酸度
第4図 2段摘心栽培トマトにおける果房直下の側枝利用技術のモデル。各果房直下の側枝を摘除(0枚),本葉4枚または6枚展開後に摘心した処理区をそれぞれ,0枚区,4枚区および6枚区とした
第5図 低密度(上図)または高密度(下図)栽培下において,塩ストレス処理および果房直下の側枝利用技術が10a換算収量ならびに果実糖度に及ぼす影響。塩ストレス処理として,全期間区では第1花房の開花から収穫終了まで,後期区は開花20日目から収穫終了まで培養液にNaClを添加してEC8.0dS/mに上昇させた。各果房直下の側枝を摘除(0枚),本葉4枚または6枚展開後に摘心した処理区をそれぞれ,0枚区,4枚区および6枚区とした

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