『農業技術大系』作物編 第5巻 北海道・中藪+1~北海道・中藪+15(ページ数:15)

ジャガイモ>精農家のジャガイモ栽培技術

はるか,こがね丸など 土壌診断とカルシウム施肥,生糞土ごと発酵で良品多収 北海道帯広市 有限会社中藪農園(中藪俊秀)

開始ページ: 北海道・中藪+1

執筆者: 谷昌幸

執筆者所属: 帯広畜産大学

備 考: 執筆年 2022年

記事ID: s445003z

見出し

 1.地域と経営のあらまし・・・〔2〕
  (1)地域の気候と土壌
  (2)経営の概要と歩み
   (1)開拓農家の4代目として90haまで規模拡大
   (2)所有トラクターは国産1台,外国産10台・・・〔3〕
  (3)独特な作目と輪作
   (1)コムギもテンサイもつくらない
   (2)エゴマ,ナタネ,緑肥などと4年輪作
   (3)ジャガイモは生食用をスーパーや業者に販売
  (4)経営者としての判断・・・〔4〕
   (1)種いも生産者から生食用経営者への転換
   (2)良品多収のために土壌診断による肥培管理
 2.土壌診断の活用や肥培管理の工夫
  (1)土壌診断に基づく適正な施肥
   (1)性質の違う畑に合わせた施肥
   (2)定期的な土壌診断と施肥設計
   (3)塩基飽和度でpH調整,化学肥料も減らせる・・・〔5〕
   (4)収量を上げる苦土肥料の使い分け
  (2)塊茎の品質を高めるカルシウム施肥
   (1)早期培土までに石こう肥料の表面施用
   (2)カルシウム吸収が内部障害,打撲黒変を抑制
   (3)ストロン根からの吸収がいものカルシウム含有率を高める・・・〔6〕
   (4)カルシウム施肥の国際共同研究へ
   (5)慣行培土における硝酸カルシウム追肥
   (6)早期培土における硫酸カルシウム追肥・・・〔7〕
   (7)とうやの裂開が減り,歩留り9割以上
  (3)乳牛生糞の土ごと発酵・・・〔8〕
   (1)省耕起による物理性改善と有機物施用
   (2)地域にある乳牛糞尿を利用できないか
   (3)畑の表層に置いて分解させる・・・〔9〕
   (4)麦稈の上に散布,エンバクもまく
   (5)カリ過剰畑では施用量を減らす
  (4)低速心土破砕による土壌物理性の改善・・・〔10〕
   (1)時速2kmでの心土破砕の検証
   (2)改良爪で時速5km走行
 3.栽培技術の工夫・・・〔11〕
  (1)品種選定
   (1)男爵薯やメークインは病害に弱い
   (2)ジャガイモシストセンチュウ抵抗性品種
   (3)おいしく皮が剝きやすいはるか
   (4)フライドポテトに向くこがね丸
  (2)浴光育芽,早期培土など・・・〔12〕
   (1)浴光育芽は休眠性が長い品種は日数を多めに
   (2)早期培土は適度な土壌水分で行なう
   (3)疫病防除,自然枯凋など・・・〔13〕
  (3)貯蔵管理など
   (1)コンテナ貯蔵中の腐敗を防ぐファン乾燥
   (2)越冬いもには雪を入れて貯蔵温度管理・・・〔14〕
 4.今後に向けて

キャプション

事務所で熱く語る中藪さん
経営の概要
第1図 十勝平野の河岸段丘と土壌断面における母材の模式図
第2図 中藪農園の圃場で見られる土壌断面
第3図 中藪農園で活躍する大型トラクターと作業機械
第4図 中藪農園圃場の土壌診断
第5図 早期培土前に萌芽が始まった畑の表面へ硫酸カルシウム施肥
第6図 懇親会の席でパルタ教授と記念撮影する中藪さん
第7図 慣行培土を行なっている畑における本培土前の硝酸カルシウム側条施肥と培土後における施肥位置の模式図
第8図 早期培土を行なっている畑における早期培土前の硫酸カルシウム表面施肥と培土後および塊茎肥大期における施肥位置の模式図
第9図 乳牛生糞のマニュアスプレッダーによる畑への散布
第10図 相馬先生による低速心土破砕の実演勉強会
第11図 中藪農園の6連サブソイラー
第12図 中藪農園のジャガイモ主力品種
第13図 中藪さんのジャガイモ栽培暦
第14図 ビニールハウス内での浴光育芽
第15図 早期培土の作業と確認
第16図 収穫したジャガイモの貯蔵
第17図 出荷前の選別作業
第18図 中藪農園のジャガイモ畑(品種:はるか)

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