見出し

　1．アジア・アフリカの稲作の特徴　・・・〔1〕
　2．水環境に基づく稲作類型　・・・〔2〕
　3．焼畑の稲作　・・・〔4〕
　　(1)　焼畑稲作とその広がり
　　(2)　ラオス北部の焼畑稲作　・・・〔5〕
　　　(1)焼畑稲作の態様
　　　(2)焼畑稲作の持続性とその変容
　　(3)　西アフリカの焼畑稲作　・・・〔6〕
　　　(1)西アフリカの気候帯と焼畑の形態
　　　(2)生産・品質の制限要因　・・・〔7〕
　　　(3)焼畑農業崩壊の危機　・・・〔8〕
　4．天水田の稲作
　　(1)　天水田稲作の特徴
　　　(1)水環境と水田の形態
　　　(2)天水田稲作に適応した品種特性　・・・〔9〕
　　　(3)直播栽培と移植栽培　・・・〔10〕
　　(2)　タイ東北部の天水田稲作　・・・〔11〕
　　　(1)地形に連鎖した水環境と肥沃度
　　　(2)栽培方法の態様　・・・〔12〕
　　　(3)不安定な収量と栽培地による変異
　　(3)　西アフリカの内陸小渓谷の天水田稲作　・・・〔13〕
　　　(1)水田の立地条件
　　　(2)稲作の態様と担い手
　　　(3)灌漑稲作への発展の可能性　・・・〔15〕
　5．深水稲作
　　(1)　深水稲と浮稲
　　(2)　冠水害・雑草害回避の2回移植法　・・・〔16〕
　　(3)　生態型の異なる3つのイネ
　　(4)　慣行稲作の変容と問題点
　6．灌漑稲作　・・・〔17〕
　　(1)　灌漑稲作の発展過程
　　(2)　集約型の灌漑稲作　・・・〔19〕
　　　(1)マダガスカルのSRI稲作
　　　(2)ベトナム紅河デルタの集約農業と水田大区画化事業　・・・〔20〕
　　(3)　資源多投型の灌漑稲作　・・・〔21〕
　　　(1)中国のハイブリッドライスを中心とした増収計画
　　　(2)施肥効率の低下　・・・〔22〕
　　(4)　品質・環境重視型の灌漑稲作　・・・〔23〕
　　　(1)日本―環境保全型稲作へ
　　　(2)韓国―良食味品種の窒素減肥栽培
　　　(3)中国―ハイブリッド品種に良質米品種を間作　・・・〔24〕

キャプション

第1図　世界の稲作北限地とされる中国黒竜江省アムール河畔の黒河市の水田風景
第2図　アフリカイネ（左，撮影地：ベナン）とアジアイネ（右，品種：コシヒカリ）
第3図　地域別にみた世界の稲作類型の面積割合
第4図　アジアの灌漑稲作，半灌漑稲作，天水稲作の収量の推移
第5図　北部ラオス山岳地域の焼畑稲作の収量と降水量の年次変動
第6図　ラオス北部ルアンプラバン近郊の山岳焼畑稲作地域の景観
第7図　ラオス北部ルアンプラバン近郊の山岳焼畑稲作地域の除草風景
第8図　ラオスの人口と北部山岳地域の焼畑稲作の休閑年数の推移
第9図　西アフリカの主要な気候帯と作物の生育日数
第10図　西アフリカ・コートジボアールの準平原台地での焼畑稲作地
第11図　コートジボアール北部ボナンゴドウ村の焼畑後，休閑20年目の叢林
第1表　水環境にもとづく東南アジア・南アジアの天水低地稲作の面積区分
第12図　タイ東北部コンケンでの降水量の季節変化とその変動，および異なる作期で播種した現地在来品種カオドマリ105（KDML105）と改良品種IR36の出穂・成熟日
第13図　インド・ビハール州ハザリバーグ県の天水田稲作地帯における伝統的直播稲作（Beushening）と移植稲作の労働投入量の季節分布
第14図　タイ東北部のフアドン村の天水田の標高分布
第15図　東北タイの窪地（ノング）で行なわれる天水田稲作の収穫風景
第16図　第14図に示したフアドン村の天水田イネ収量の，標高に伴う変化
第17図　タイ東北部天水田の田植え
第18図　西アフリカ・コートジボアールのあぜなし天水田の播種後のようすとその耕作に使われるアフリカ鍬ダバ（右下）
第19図　コートジボアール北部のポナンゴドウ村の天水田のイネ
第20図　コートジボアール中部のムベの内陸小渓谷に開かれた灌漑水田
第21図　浮稲
第22図　バングラディッシュの深水地帯に広がったボロの乾季灌漑稲作の田植え
第23図　フィリピン・ルソン島北部のコルディエラ山脈に築かれたイフガオ族の棚田
第24図　アジア・アフリカの主要稲作国のイネ収量の推移
第25図　コートジボアール中部ムベの内陸小渓谷に開かれた灌漑水田の田植え期の農作業のようす
第26図　マダガスカル南部の棚田
第27図　SRI稲作の田植えのようす
第28図　ベトナム紅河デルタの水田風景
第29図　西アフリカ，マリのセレンゲ灌漑稲作地域
第30図　中国雲南省での水稲ハイブリッド品種の採種風景
第31図　日本の水稲品種の比較収量性の推移と中国ハイブリッド品種の収量性
第32図　国際稲研究所（IRRI，ロス・バノス），フィリピン稲研究所（ムノス），IRRIビーコル試験地における施肥窒素の籾生産効率の推移
第33図　中国雲南省で広がっている良食味・長稈のモチ品種と短稈のハイブリッド品種の間作栽培
第34図　世界の人口の推移からみたコメの生産量・収量の推移と今後の必要量