『農業技術大系』花卉編 第3巻 本体+691~本体+702(ページ数:12)

環境要素とその制御>病気・害虫の管理とシステム>病害虫防除をめぐる動向

花卉類の病害と除菌対策−養液栽培を中心に

開始ページ: 本体+691

執筆者: 草刈眞一

執筆者所属: 大阪府環境農林水産総合研究所

備 考: 執筆年 2010年

記事ID: h123009z

見出し

  (1) 花卉類の養液栽培の方式と環境・・・〔1〕
   (1)固形培地が多い
   (2)資材の汚染
   (3)循環式では培養液の汚染に注意
   (4)非循環システムでも汚染が広がる
  (2) 養液栽培の栽培システムと根部病害の発生・・・〔2〕
   (1)花卉栽培での根腐病害の発生状況
   (2)湛液式では水生菌による病害が発生・・・〔3〕
    遊走子による感染
    資材が汚染する
   (3)固形培地方式では培地へ病原菌が残って感染
   (4)地上灌水方式および点滴給液方式の病害
  (3) 根腐病の発病と温度・・・〔4〕
   (1)高温ではPythium菌の被害が大きくなる
   (2)低温時では生育不良に
   (3)疫病菌は,高温で発生が減少する
   (4)その他の病害
  (4) 養液栽培における病害の発生原因
   (1)購入苗の危険性・・・〔6〕
   (2)ミギワバエ,キノコバエが病原菌を運ぶ
   (3)植えいたみから病害が発生
   (4)不適切な栽培管理が原因の場合
   (5)病原菌は開口部分から侵入する
   (6)用水の汚染に注意
   (7)資材が汚染源・・・〔7〕
  (5) 培養液の環境と発病
   (1)溶存酸素不足が発病を助長する
   (2)培養液のpH
   (3)培養液の温度
   (4)培養液の濃度
  (6) 有機培地には病害の抑制効果が高い
  (7) 培養液管理による対策・・・〔8〕
    培養液濃度制御
    pH制御
    亜リン酸肥料の利用
    水溶性ケイ素の利用
  (8) 培養液の殺菌法
   (1)紫外線殺菌
   (2)オゾンガスによる殺菌・・・〔9〕
   (3)熱による殺菌
   (4)緩速ろ過
   (5)抗菌フィルター・・・〔10〕
   (6)UFフィルター
  (9) 衛生管理と消毒
   (1)栽培施設の衛生管理
    施設内と外部を分ける
    施設内の整理整頓
    土面を被覆する
    入室者の制限・・・〔11〕
    記録を残す
    水質検査と記録
    廃棄物の処理
    作業前の衛生管理
    徹底した衛生管理教育と健康管理
   (2)資材の消毒法
   1)塩素製材の利用
    塩素製剤の種類
    安全性
    危険性
    使い方と殺菌効果
    処理時の注意
   2)オゾン水・・・〔12〕
   3)ホルマリン
   4)加熱殺菌装置
   (3)資材の乾燥と保存

キャプション

第1表 底面給液栽培の方式
   キーワード:エブ・アンド・フロー\マット底面給液\ひも利用樋吸水\点滴給液
第2表 切り花などの養液栽培システムの方式
   キーワード:水耕栽培\固形培地方式
第3表 最近発生が問題となっている花卉類養液栽培での根部の病害
第4表 Pythium属菌の生育温度と生育適温

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