見出し

　1．有機農業の発展経過　・・・〔1〕
　　(1)　集約農業の弊害
　　(2)　民間主導の有機農業推進
　　(3)　国による有機農業法の制定
　2．有機農業の定義　・・・〔2〕
　　(1)　IFOAM（IFOAM，2008）
　　(2)　コーデックスガイドライン（Codex，1999）
　　(3)　EUの有機農業規則（EU，2007）
　　(4)　全米有機プログラム（NOP）規則（USDA AMS）　・・・〔3〕
　　(5)　日本（農林水産省）
　　(6)　まとめ
　3．有機農業における環境保全の理念と現実　・・・〔4〕
　　(1)　有機農業の環境保全効果
　　　(1)土壌保全
　　　(2)水質汚染リスクの軽減
　　　(3)化石エネルギー使用量の減少
　　　(4)生物多様性の保全
　　　(5)遺伝子組換え生物利用による遺伝子拡散の未然防止
　　　(6)生態系サービスの提供
　　(2)　環境にやさしくない有機農業の事例　・・・〔5〕
　　　(1)貿易による有機食品の先進国への大量流入
　　　(2)野菜栽培ハウスでの事例　・・・〔7〕
　　　(3)デンマークの露地普通畑での事例
　4．EUとアメリカの環境保全に関する規定　・・・〔8〕
　　(1)　EUの有機農業規則での個別的原則
　　(2)　EUの有機農業における家畜飼養密度と糞尿施用量の上限
　　(3)　アメリカのNOP規則における環境保全規定（USDA，2000）　・・・〔9〕
　5．EUの公的支援の概要　・・・〔11〕
　　(1)　共通農業政策の1992年の改正
　　(2)　農村開発プログラムの四つの軸
　　(3)　軸2「農業環境支払い」を活用した有機支援　・・・〔13〕
　　　(1)有機転換支払い
　　　(2)有機維持支払い
　　　(3)フランスの有機面積支払い
　　(4)　認証経費（軸2）　・・・〔15〕
　　(5)　動物福祉支払い（軸2）
　　(6)　職業トレーニング・情報普及および指導サービスの利用に対する支援（軸1）　・・・〔16〕
　　(7)　若手農業者の就農支援（軸1）
　　(8)　農業経営体の近代化支援（軸1）
　　(9)　農産物および林産物の高付加価値化支援（軸1）
　　(10)　農業，食品業，林業部門の連携による新しい産物や加工技術の向上・開発支援（軸1）　・・・〔17〕
　　(11)　食品品質事業に参加する農業者の支援（軸1）
　　(12)　食品品質事業の産物に関する情報や普及活動支援（軸1）
　　(13)　生産者グループ立上げ支援（軸1）　・・・〔18〕
　　(14)　非農業活動への多様化支援とツーリズム活動支援（軸3）
　　(15)　リーダー事業による支援（軸4）
　　(16)　加盟国独自の有機農業支援
　　(17)　加盟国による有機農業支援のタイプの違い　・・・〔19〕
　6．アメリカの公的支援の概要　・・・〔21〕
　　(1)　有機認証コスト分担プログラム
　　(2)　転換インセンティブプログラム
　　(3)　保全貸付金プログラム
　　(4)　環境質インセンティブプログラムの有機イニシアティブ　・・・〔22〕
　　(5)　保全スチュワードシッププログラム
　　(6)　有機農産物保険　・・・〔23〕
　7．農業者の有機農業計画の申請
　　(1)　有機農業計画の策定支援　・・・〔24〕
　　(2)　保全農業方法基準
　8．おわりに

キャプション

第1表　有機農産物と有機畜産物の生産の原則
第2表　2009年の世界の有機農地面積の地域別分布
第3表　2011年に日本国内で格付けされた有機農産物と有機加工食品，および外国で格付けされて日本向けに出荷されたものの数量（単位：t）
第4表　有機農業規則の抜粋
第5表　有機農業実施規則の抜粋
第6表　EUの有機農業実施規則の「第3条　土壌管理と施肥」によって有機農業で使用の認められた慣行生産の家畜糞尿関連有機物資材
第7表　NOP規則の抜粋
第8表　農村開発プログラムとして重点的に取り組む四つの軸とそれを達成する対策
第9表　EUの農村開発プログラムの農業環境支払いによる主要加盟国の2011年における有機転換支払額（転換初年目の平均支払年額）
第10表　EUの農村開発プログラムの農業環境支払いによる主要加盟国の2011年における有機維持支払額
第11表　EU加盟国の有機農業に対する支援のタイプと該当する国名
第12表　アイオワ州におけるEQIP有機イニシアティブでの支援額の例