『農業技術大系』土壌施肥編 第3巻 土壌と活用VI+115~土壌と活用VI+122(ページ数:8)

土壌の性質と活用>VI 土壌汚染,環境問題と土壌管理>農地の津波被害とその対策

東日本大震災における津波被災農地の塩害対策

開始ページ: 土壌と活用VI+115

執筆者: 後藤逸男稲垣開生

執筆者所属: 東京農業大学

備 考: 執筆年 2012年

記事ID: d233005z

見出し

  (1) 塩害被災農地の分類 ・・・〔1〕
   (1)海岸部に隣接した地域で大量のがれきが流入し,かつ地盤沈下により,いまだに湛水状態にある水田
   (2)海岸線から数kmの距離にあり,津波の被害を被ったが,がれきの流入が少なく,5月の調査時点で表面が乾燥し始めていた水田
   (3)津波被害を被った野菜ハウスや露地畑で,がれきが流入していない農地 ・・・〔2〕
  (2) 津波土砂の土壌化学性
  (3) 津波土砂の有害元素含有量 ・・・〔3〕
  (4) 塩害被災農地の復興支援方針
   (1)津波土砂を除去せず混層する
   (2)除塩のための石灰資材として転炉スラグを施用する ・・・〔4〕
  (5) イチゴハウスの除塩状況 ・・・〔5〕
  (6) 水田の除塩状況 ・・・〔6〕
   (1)がれきの流入がなかった水田
   (2)がれきが大量に流入した水田
  (7) 被災農地の除塩対策への提言 ・・・〔7〕

キャプション

第1図 海岸に近く,がれきの多い激甚被災水田(相馬市)
第1表 福島県相馬市柏崎の湛水水田の土壌化学性
   キーワード:津波土砂\水田作土\すき床\下層土
第2図 海岸から約3kmのがれきが少ない水田(相馬市和田)
第2表 相馬市和田の非湛水水田の土壌化学性
第3図 海岸から約3kmのイチゴハウスの内部(相馬市和田)
第3表 相馬市和田のイチゴハウスにおけるうね間部の土壌化学性
第4表 津波土砂の全硫黄含有量とpH(相馬市)
第5表 津波土砂とイチゴハウス土壌の有害元素含有量
   キーワード:カドミウム\ヒ素\亜鉛\銅\ニッケル\クロム
第6表 除塩効果を高めるための石灰資材の選択
   キーワード:消石灰\炭カル\苦土カル\石こう\転炉スラグ
第4図 イチゴハウス土壌の電気伝導率と交換性ナトリウムの経時変化(相馬市和田,2011年)
第5図 相馬市における平年と2011年の月別降水量
第6図 水田土壌の電気伝導率と交換性ナトリウムの経時変化(相馬市和田,2011年)
第7図 津波土砂が堆積した水田のわだちに生えた雑草(相馬市岩子,2011年)
第7表 重機による土壌混和が化学性に及ぼす影響
第8図 混層水田(上)と隣接する未混層水田(下)(相馬市岩子,2011年)
第9図 重機による土壌混和がECに及ぼす影響(2011年)

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