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和歌山県 JA紀南 瀧川裕司さんら

<合併JA>専業農家も小さい農家も、合併農協の営農指導を支える 

本所がある田辺市はウメとミカンが中心だが、田中さんのいる大辺路地域は、規模は小さいがなんでもある中山間地。最近では、直売所むけに多品目の野菜を栽培する農家が増え、高齢化・過疎化が進むなか、特産品をつくろうという取り組みもある。田中さんは、20年のベテラン指導員で、本所にいたときは花担当だったが、「今は、なんでもやらなければならない」。

農家4〜5名でジネンジョをつくり特産にしたいという話がもち上がり、その時は「ルーラル」で「野菜編」のジネンジョの記事を勉強し、その要点をまとめて農家に提供した。水田転作でナスをつくりたいという相談があったときは、ナスの開花生理、着果習性、仕立て方、枝の更新の仕方の記事をプリントして勉強し、仕立て方のイラストをみせたりして、農家に喜ばれた。

「普及所の統廃合などで農家の相談先が減り、ますます営農指導員が頼りにされています。JAの売り上げにはあまり貢献していないけれど、組合員には貢献しています」と、田中さんは張り切っている。          


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