梅漬けは県全域で食べられている山梨県の保存食の代表です。その歴史は古く、江戸時代の『和漢三才図会《わかんさんさいずえ》』の「甲斐の国土産」にも小梅が記されており、県内各地に古木が見られます。 昭和30年代にはどこの家でも庭先や屋敷周りに小梅の木が植えられ、青梅で梅漬けを、熟した梅で梅干しをつくり……