県西部の焼き物の町・有田では、正月に塩いわしを飾ることがありました。いわしは群れをつくって動くことから、窯元の主人の下で皆がまとまって働くようにと、願いをこめたといいます。いわしの大群にかけて子孫繁栄の縁起もかついだそうです。おくんちなどで立派な鯛を使うのに、正月にいわしを飾るのには、贅沢の戒め……