電子図書館 >農業技術大系 >野菜編 >第2巻 |
ハウス桃太郎など・30年以上の連作ハウスで自根「桃太郎系品種」を栽培(ニシパの恋人) | ○作型の組合わせによる長期安定出荷,1.7haで反収10t以上 ○豊富な馬糞堆肥を活用した土つくり ○土壌診断に基づく施肥管理,土壌還元消毒,灌水管理 | 北海道沙流郡平取町 (有)仲山農産 |
桃太郎8・夏秋トマトの吊り下げによる13段どり | ○溝施肥による樹勢維持 ○生育診断による水・肥培管理 ○主枝更新栽培や若苗定植による9月以降の良品質生産と収穫ピークの調節 | 青森県五所川原市 開米直継(49歳) |
加工用・寒地無支柱栽培(K系統) | 茎太・短節間仕立て,最少量の追肥で長期多収 | 岩手県九戸郡軽米町 上沢邦男さん(38歳) |
玉光デリシャス・加温越冬の高糖度節水栽培 | ○味と食感にこだわったフルーツトマトの直売 ○灌水を抑えて味をのせ,病気減 ○有機質肥料で20年以上の連作 | 宮城県大崎市 (有)デリシャスファーム 今野文隆(55歳) |
桃太郎8・大規模フェンロー型温室による28~29段,年1作どり | ○大規模フェンロー型+ロックウール栽培システム ○夏の涼,冬の温暖気象を活かした10~6月年1作長期どり ○JA系統出荷主体に,関係機関一体となった販売 | 宮城県宮城郡松島町 (有)サンフレッシュ松島 |
桃太郎ギフト・山間高冷・豪雪地における雪室利用の夏秋トマト栽培 | ○化学肥料多投の反省から土つくりを見直して有機質肥料を導入 ○雪室予冷で電気使用量7割削減 ○黄化葉巻病など病害虫対策のために産地で苗起こし | 福島県南会津町 馬場孝法(56歳) |
桃太郎8・大型フェンロー型温室による周年栽培 | ○ハイガター栽培ベッドと複合環境制御を駆使した環境管理 ○新技術の導入と日本型栽培への工夫 ○フェンロー型温室によるトマト栽培の統一ブランド販売 | 福島県いわき市 (有)とまとランドいわき |
長期どりの3作型を組み合わせた周年出荷 | ○病気の出にくい環境づくりで大幅な減農薬 ○代かき還元型太陽熱消毒でネコブセンチュウ防除 ○健全な作物体を維持する各種の管理手法 | 茨城県鉾田市 伊藤健(55歳) |
レディーファースト・水田地帯でのしめづくりによる高品質栽培 | ○食味・食感を向上させるしめづくり栽培 ○太陽熱土壌消毒など耕種的防除と土つくり ○別規格による出荷,値決め販売などの新しい取組み | 茨城県龍ケ崎市 小泉一(64歳) |
環境制御技術をとり入れた促成長期どり土耕栽培で収量30t/10a | ○CO2の日中施用,飽差管理,白黒ダブルマルチ,葉かきと仕立てなどで光合成促進 ○温度管理の見直しで,転流促進,結露防止 ○作業計画の作成,作業日誌の点検などで計画的な管理作業 | 栃木県壬生町 小島高雄(61歳)・小島寛明(32歳) |
マイロック・高軒高施設,ハイワイヤー誘引による促成長期栽培 | ○低コスト耐候性ハウスを利用した土耕栽培 ○耕種的防除,健全苗の利用,生物農薬中心の防除体系 ○ブランド「赤い恋人」による契約取引の拡大 | 栃木県栃木市 サンファーム・オオヤマ 大山寛 |
カンパリ・大規模高軒高ハウスによる年1作どり | ○大規模高軒高ハウス+ロックウール栽培システム ○房どり中玉トマトの9~6月長期どり ○トマトの加工と雇用創出による地域貢献 | 栃木県下都賀郡大平町 (有)グリーンステージ大平 |
上下立体時間差連続栽培 | ○高軒高ハウスの立体空間を利用した栽培システム ○外食業務用に向けた定時・定量生産と販売を実現 ○年間8作で45t/10aを達成(目標50t/10a以上) | 栃木県大田原市 (有)カンジンファーム |
ごほうび・味で選んだ品種の不耕起栽培・Uターン整枝 | ○不耕起栽培で土壌水分・冬場の地温維持,土壌病害を克服 ○購入苗をスノコ台の上で二次育苗 ○直立Uターン整枝で収穫段数増・品質向上 | 埼玉県熊谷市 養田昇(80歳) |
ハウス桃太郎・促成・半促成連続栽培 | ○収穫中の促成トマトの株間に半促成の苗を定植 ○越冬長期作型の草勢低下を解決,収量・品質安定 ○樽栽培の導入で土壌病害虫を回避 | 千葉県匝瑳市 大木信夫(56歳) |
桃太郎J,ハウス桃太郎 越冬トマトの灌水同時施肥栽培 | ○灌水同時施肥栽培で大玉・省力化・減肥栽培 ○2葉稚苗直接定植によって慣行6分の1の窒素に減肥栽培 ○施設内の灌水・施肥の均一化で健全な生育 | 千葉県長生郡一宮町 富塚重雄 |
多彩な品種と作型を組み合わせた直売中心の施設土耕栽培 | ○食味と耐病性を重視した品種選択 ○4つの作型を組み合わせて周年栽培 ○フルオープンハウスを導入して夏場も品質・収量が安定 | 神奈川県藤沢市 井上和弘(50歳) |
桃太郎ファイト,ハウス桃太郎・籾がら養液栽培 | ○自家供給が可能な籾がらを培地にしたシステムを独自に開発 ○籾がら培地に合わせた培養液管理法確立 ○単肥の利用でコスト低減を実現 | 石川県小松市 神田宏(53歳) |
加工用トマト無支柱栽培(桔交413) | 計画的な水田輪作,堆厩肥中心の元肥を秋施用 | 長野県松本市今井 前田保男さん(30歳) |
イネ5年・トマト1年の輪作,鶏糞・もみ殻施用,省力栽培 | 冷涼地露地夏秋どり栽培(サターン) | 長野県伊那市みすず 富岡安夫さん(60歳) |
ハウス抑制栽培(桃太郎) | ○単収9.4t,A品率33%の高品質安定多収 ○ゴロ土による高うね,単条・有機元肥主体の土壌条件づくり ○通路灌水による水分コントロールで生育の安定化 | 静岡県大井川町 増田昭一(59歳) |
7月まき抑制栽培(桃太郎) | ○低地下水位の圃場で節水栽培する「濃縮トマト」 ○接ぎ木100%による強靱な根づくりで樹勢維持 ○リン酸の元肥と追肥主体の有機質(ボカシ)肥料施用 | 静岡県小笠郡大東町 石谷功(56歳) |
ガラス室抑制栽培(秋光など) | 遮光育苗-草勢調節による優良果多収技術 | 静岡県清水市三保 柴清さん(59歳) |
2~5月半促成栽培(東光K号) | 根の働き,光の活用を重視した安定多収技術 | 静岡県志太郡大井川町 武藤寛さん(47歳) |
ガラス室促成栽培(ファースト) | 土のドックでイネと輪作-接ぎ木栽培金網ベッドで厳密な水管理 | 静岡県浜松市白鳥町 飯田久雄さん(47歳) |
ファースト系品種・都市近郊の立地を生かし100t全量直売 | ○培養液と水を分離できる少量高頻度灌水制御器 ○促成・半促成トマトに夏どりメロンの組合わせ ○雇用者の話し合いから生まれた多くのアイデア | 愛知県豊明市 横山賢一(55歳) |
桃太郎シリーズ・抑制栽培,ファーストトマト・促成栽培 | ○大型ガラス温室と養液土耕システムによるトマト・アールスメロン経営 ○品種と作型を組み合わせた周年出荷で労力配分 ○作物の吸収特性に合わせた肥培管理による塩類集積の回避 | 愛知県渥美郡渥美町 中村弘吉(47歳) |
スーパーファースト・ハウス抑制栽培(スーパーファースト) | ○1~8段果房まで大玉をねらう ○植酸資材で活力ある根づくり ○根の活力で連作障害を回避 | 愛知県豊橋市 村田昭雄(53歳) |
6~9月どりトンネル栽培(強力みのり) | 大苗定植-きめ細かな施肥技術で良果増収 | 京都府船井郡園部町 谷晶憙さん(43歳) |
調理用トマト・露地栽培 | ○低コストで省力の「ソバージュ栽培」 ○株当たり収量をあげるための養水分管理 ○販売先に応じた単価・荷姿・出荷時期の工夫 | 兵庫県篠山市 鎌塚忠義(33歳) |
低段密植栽培(米寿) | 日照不足を温度,水でカバーする安定技術 | 奈良県天理市 柳川幸司さん(43歳) |
準高冷地夏秋どり栽培(強力東光) | 深耕-垂直根の生長促進-良果の安定多収技術 | 岡山県川上郡備中町 田村豊和さん(36歳) |
桃太郎など・雨よけ栽培 | ○養液土耕栽培の導入で大幅な省力化と規模拡大を実現 ○基本管理の徹底で,反収14tを実現 ○日当たりや通風が良くなる吊り下げ方式で高品質トマト生産 | 広島県神石郡豊松村 小田忠四郎 |
6段摘心側枝利用半促成栽培(東光K号) | 土の若がえり-ポット育苗による安定技術 | 愛媛県今治市 豊島忠雄さん(40歳) |
桃太郎はるか・西南暖地でのトマト長段どり栽培 | ○長期どりを実現する緻密な草勢管理 ○自動開閉装置や遮光自動カーテンなどの導入で省力化 ○約50%の契約取引で価格安定を実現 | 福岡県筑後市 猪口勝次 |
低軒高ハウス利用の複合環境制御による28tどり | ○既存のハウス利用を前提とした収量向上技術の組み立て ○ドライミスト,ヒートポンプ,除湿機未導入の簡易装備 ○低コスト,高い収益性,規模拡大で利益の確保 | 熊本県八代市 宮崎正吾(60歳)・宮崎章宏(33歳) |
桃太郎はるか・年内出荷に重点をおいた抑制加温栽培 | ○トマト―メロン―水稲の輪作による連作障害対策 ○客土・有機物・太陽熱消毒による土壌健全化対策 ○地域一丸となったトマト黄化葉巻病対策 | 熊本県八代市 山住昭二(52歳) |
ハウス桃太郎・専作大規模経営(促成+抑制加温栽培) | ○幼苗接ぎ木で生産の安定と品質向上,省力化とコスト低下実現 ○2本仕立て栽培で労力を分散して雇用条件向上 ○黄色蛍光灯や防虫ネット設置,黄色粘着板などを導入で減農薬を目指す | 熊本県八代市 下崎昭徳 |
低段密植半促成栽培(東光K号) | 追跡調査=5年後の吉武さんの変化 労力不足,資材高騰に着実な装置化・省力化で対応 | 福岡県浮羽郡吉井町 吉武正晴さん(39歳) |
雨よけ夏秋どり栽培(強力米寿) | イネと組合わせ2年ごとに圃場移動で安定生産,共同育苗 | 大分県直入郡久住町 工藤直従さん(42歳) |
ファーストパワー・養液栽培による一段密植栽培 | ○年間通して糖度7度以上のトマトを届ける ○一段密植で年3回転,生育ステージ単純化でコントロールも容易 ○保水シート耕応用の高設栽培で作業も大変らくに | 宮崎県東臼杵郡門川町 曽川政司 |
抑制栽培(ミニトマト) | ○二重カーテン被覆栽培で長期収穫,高収益 ○ソルゴー栽培と深溝ふせ込みで土つくり ○草勢は強く,心止まり症はホウ砂5回施用で防止 | 茨城県真壁郡真壁町 保科一夫(37歳) |
越冬栽培(ミニキャロル) | ○PeSP苗利用で省力化を実現 ○強い草勢をコントロールする水管理,連結ポット仮植 ○じっくり肥効を実現する緩効性肥料,ピートモス利用 | 千葉県山武郡大網白里町 河野晃雄(36歳) |
促成栽培(ミニトマト) | ○連続摘心栽培により長期間良質多収を実現 ○深耕,溝施肥で根圏拡大 ○生育にあわせた施肥,灌水の工夫 | 千葉県旭市 池田護(45歳) |
ココ・8区画の圃場によるミニトマト周年栽培 | ○排液を出さない養液管理システムを開発 ○直売を中心とした販売形態でジュースなど加工品にも取り組む ○大規模経営を支える雇用管理と働きやすい環境づくり | 愛知県碧南市 新美農園 |
キャロルクイーン,キャロルテン・IPM(総合的病害虫管理技術)によるミニトマト栽培 | ○天敵昆虫の利用による化学合成農薬の使用量低減 ○土つくりと土壌消毒を兼ねた湛水式太陽熱消毒 ○草勢管理による病害に強い樹の育成 | 徳島県阿波市 和田元治 |