北海道の主要病害虫>飼料作物>イネ科牧草

■被害・症例
害虫を選んでください。
 
1.茎葉部は食われないが、葉色や生育が不良。時には根系が剥がれ、地中には白いC字型の幼虫がいる。
2.葉・茎など地上部が食害され、根系は剥がれることはない。被害時の幼虫の体長は20mm以下。吐糸で地中浅くにツト状の巣を作り、体色はほぼ一様。
3.葉・茎など地上部が食害され、根系は剥がれることはない。被害時の幼虫の体長は30mm以上、吐糸による巣を作らない。体色はほぼ一様、または明らかな条線がある。幼虫は、体毛がまばらで目立たないイモムシ。被害盛期は5月中下旬頃。幼虫は、ほぼ一様な暗い灰色~褐色で、皮膚は滑らか。
4.葉・茎など地上部が食害され、根系は剥がれることはない。被害時の幼虫の体長は30mm以上、吐糸による巣を作らない。体色はほぼ一様、または明らかな条線がある。幼虫は束状の毛が密生する毛虫。被害盛期は7月。幼虫は、体前半に歯ブラシ状の黄色毛塊がある。
5.葉・茎など地上部が食害され、根系は剥がれることはない。被害時の幼虫の体長は30mm以上、吐糸による巣を作らない。体色はほぼ一様、または明らかな条線がある。幼虫は束状の毛が密生する毛虫。被害盛期は9月。幼虫に歯ブラシ状の黄色毛塊がない。
6.葉・茎など地上部が食害され、根系は剥がれることはない。被害時の幼虫の体長は30mm以上、吐糸による巣を作らない。体色はほぼ一様、または明らかな条線がある。幼虫は、体毛がまばらで目立たないイモムシ。被害盛期は6月下旬~9月下旬頃。幼虫は、暗灰色・鮫肌、あるいは条線が明らかなイモムシ。新播草地に多発し、主に幼植物を食べる。幼虫は暗灰色でサメ肌。
7.葉・茎など地上部が食害され、根系は剥がれることはない。被害時の幼虫の体長は30mm以上、吐糸による巣を作らない。体色はほぼ一様、または明らかな条線がある。幼虫は、体毛がまばらで目立たないイモムシ。被害盛期は6月下旬~9月下旬頃。幼虫は、暗灰色・鮫肌、あるいは条線が明らかなイモムシ。経年草地に多発する。幼虫は、数本の明瞭な条線があり、皮膚は滑らか。
 

『北海道病害虫防除提要』(社団法人北海道植物防疫協会刊)より