みず(ウワバミソウ)は春から秋に収穫できる山菜で、青森で愛されている食材の一つです。アクが少なく、加熱するときれいな緑色になり、根元はやさしいとろみが出ます。みずの水ものは皮をむいてゆでたみずを、塩味の昆布だしにつけた料理で、おもてなしにも酒のつまみにもなります。シャキシャキして歯ざわりがよく、……
嶺北(県北部)の山に近い集落では、5月になると、数人で連れだって水ふき(ウワバミソウ)をとりに行きます。山菜とりには一人では出かけません。毎年、同じような顔合わせでワイワイ言いながらとりに行くこと自体が楽しい、春の恒例行事です。詳しい人は水ふきをどのあたりでとるかをだいたい決めていて、教えてもら……
新庄村《しんじょうそん》は県の北西端に位置し、鳥取県と境を接する村です。かつては出雲街道の本陣・宿場町として栄えました。日常の食事は山の幸が主体で、春の山菜はふきのとう、わらび、いたどり、こごみ、こしあぶら、たらの芽に加えて滝みずな(ウワバミソウ)などが浅漬け、和え物、天ぷら、煮物などで食卓に上……