中国山地の山々に三方を囲まれ、鳥取と岡山との県境にある山村だった千種《ちくさ》町(現宍粟《しそう》市)で、ひな祭りにつくられてきた素朴なおやつです。もち米の玄米、大豆、あられをそれぞれじっくり炒って混ぜたもので、最近では砂糖をからめて仕上げていますが、もともとは貴重な砂糖は使わなかったそうです。……