「おつい(おつう)」は汁もののことで、東予《とうよ》の瀬戸内沿岸部では新鮮な小ぶりの白身魚を水だけで煮立てた潮汁をそう呼んでいました。瀬戸内海沿岸は、高縄半島を境に、東は島しょ部と浅い砂泥《さでい》域の燧灘《ひうちなだ》、西はおだやかな伊予灘、その間に深く潮流の速い来島《くるしま》海峡と、海域に……
畑一面を黄色に染めて早春を告げる菜の花には、食用や菜種油用、切り花用などがあります。食用の菜の花(なばな)は、苦味やアクが少ない、茎がやわらかい、摘みとりを続けるために脇芽が早く旺盛に出る、つぼみがそろった大きさであるなど、大幅に品種改良されたものです。千葉県は、農水省の地域特産野菜生産状況調査……