長崎市は江戸時代、数少ない貿易港として出島を持ち、外国への玄関口として発展してきた都市です。ヒカドは江戸時代初期に渡来した南蛮料理の一つで、今も長崎市の家庭でつくられ、県内の給食でも提供されています。とろみづけにかたくり粉ではなく、さつまいもをすりおろして使うのが特徴で、さまざまな食材からの旨み……
まわりを海に囲まれた天草地方は水田が少なく、さつまいもは米の代わりにもなる重要な作物でした。主食やおかず、おやつとしてさまざまな料理に利用されており、がね揚げもその一つです。できあがった姿が「がね」(天草の方言でかにのこと)の足に似ていることからこう呼ばれています。せん切りにしたさつまいもとしょ……
県全域でつくられている、さつまいもを使ったかき揚げです。「がね」は鹿児島の方言で、かにのこと。できあがりがかににそっくりな姿だったので名づけられました。中には今にも歩き出しそうなものもいて、愛嬌のある料理です。 必ず入れるのがさつまいもで、あとはある食材を使います。そのため、いもだけ、しょうが入……