林業1 山林雑記(陸中)・太山の左知(下野)

口絵

<林業> 総合解題 近世の林業と山林書の成立

山林書は四つに分類できる。1)総合農書の中で植樹・造林に触れているもの、2)農政書の中の山林書の性格をもつもの、3)鎖国経営の林政書として経営技術を重視したもの、4)林業技術書としての山林書で本巻収録の2点。

山林雑記(陸中)<さんりんざっき>

盛岡藩の山林奉行などの役にあった著者が,植林した木を藩と民間とで歩分けする造林法を奨励するために書いたもの。育苗・植林法,植林地の選定,樹種について実体験をもとに詳述。

太山の左知(下野)<とやまのさち>

下野国黒羽藩士の著者が,杉・ひのき造林の実践をふまえ,地域経済の活性化を願って書いたもの。江戸の材木消費を背景に,より高く売れる大径木の育て方を追究している。