ふぐは福に通じる「ふく」と呼んで縁起がよい魚とされています。1989年には県の魚にもなりました。ふぐ食は明治時代に伊藤博文により山口県のみ解禁となった歴史があります。 とくに下関を中心とした関門地域では、ふぐの熟成技術が洗練されています。ふぐの身は生ではかたくて食べられないため、関東や関西では加……
「ふくと」はふぐのことで、淡泊なふぐを甘辛く煮つけた、ご飯のすすむ料理です。日向灘《ひゅうがなだ》に面した一帯などで食べられています。地元では、魚の表面の色でシロサバフグを金ふぐ、クロサバフグを青ふぐと呼びます。味に大差はありませんが、強いていえば、金ふぐの方が身がきれいでクセがありません。 宮……
ごまふぐの卵巣の粕漬けです。卵巣には毒素であるテトロドキシンが含まれていますが、この粕漬けは無毒です。現在入手できる市販品は、佐渡の保健所の毒性検査を受けて、県の検査機関へ送り、中毒の可能性がないことを確認してから販売許可を得たものです。 江戸時代からつくられてきたといわれる、佐渡独自の古人の知……