県の中央部、鉾田《ほこた》市、大洗町、水戸市、茨城町にまたがる涸沼《ひぬま》は、満潮時には那珂川《なかがわ》を通じて下流から海水が遡上し、淡水と混じり合う汽水湖で、2015年にはラムサール条約(*)に登録されています。しじみが特産で、ヤマトシジミの河川・湖沼別漁獲量は全国第3位(2018年)と、……
琵琶湖にすむ固有種のセタシジミを使ったぬたです。セタシジミはマシジミに比べ大きくて旨みが強いのが特徴。春先からおいしいセタシジミがとれ始めるので、たっぷりの身しじみ(ゆでて殻からはずしたもの)とみずみずしいわけぎやねぎを合わせて酢味噌で和え、春祭りなどのごちそうにしました。 近年ではセタシジミの……
桑名市の赤須賀や城南地区は伊勢湾にそそぐ木曽三川《きそさんせん》の河口に位置し、汽水域に生息するしじみ、はまぐり、白魚の産地です。かつて、桑名市はもとより四日市市、員弁《いなべ》郡などの近隣地区には毎朝、漁師の子どもなどがしじみを売りに来ていました。しじみの味噌汁は安くておいしい貝の日常食の代表……
琵琶湖固有のしじみ、セタシジミを炒り煮にしてご飯に混ぜこんだ料理です。セタシジミはしじみの中でも大きくて味がよいのが特徴で、滋賀の代表的な食材です。しじみご飯はセタシジミが大量にとれたときにつくるごちそうでした。うま味がぎゅっと詰まったご飯は何杯でも食べられます。 かつては沖島《おきしま》や湖南……
日本には、ヤマトシジミ、マシジミ、セタシジミの3種の在来しじみが生息しています。なかでもセタシジミは琵琶湖水系だけに棲む固有種で、コクのあるその味から琵琶湖の宝として広く親しまれています。 しじみは二日酔いに効果があるとされているオルニチン、タウリンのほか、カルシウム、鉄、ビタミンB2、ビタミン……
しじみ汁は、島根県の郷土料理の中で、三本の指に入るといっても過言ではありません。宍道《しんじ》湖でとれるしじみは日本固有種のヤマトシジミで、平成30年度の漁獲量統計(農水省)においても全国1位を誇っています。また、島根県立大学短期大学部の学生に調査をしたところ、約8割の学生が、これまでにつくった……